第32話 おかん、ほっといて!
俺のおかん
「まー君どっか行くんか?」
おかんはいつも聞く
「いや?今日は何処も行かん家でゆっくりするよ」
そうおかんに伝えた……筈や
やのに、おかん俺の顔見たら……
「まー君、今日どっか行く?ご飯食べるんか?」
「……今日は家おるよ」
(あれ?忘れてんか?)
俺がトイレに移動しただけやのに……
「何処行くん!?」
自分の部屋に行こおもたら……
「何処行くん!?」
何処も行かんってその都度答えるけど、おかんは俺が身動きとるたびに聞いてくる
「何処行くん?」
だんだん怖なってきた……
これは何かのドッキリか?
何処行くん?以外の言葉忘れたとかそういう何かか?
「……俺は、今日は家おるで!!」
思わず答えて逃げた
おかんが「何処行くん?」の妖怪に見えたから
いや、そんな妖怪おってたまるか
かなりウザいやろ
夜飯の時、親父が立ち上がった
ほんならおかん案の定……
「何処行くん!?」
親父は素無視……
ほぉ……手慣れたモンやなぁ……
(俺もう寝よ)
そない思て、部屋に行こうとした時
前もって言うとく事にした
「もう何処も行かんからな、寝るわ」
ほんならおかん、
「あっそ、私トイレ行ってくるわぁ〜!」
は……?
そんな報告いらん
俺はいっこも聞いてない!
そう言えばおかん……
何でいっつもトイレの報告するん?
(まさか……俺もしなあかんの?)
恐ろしくなって俺は部屋への階段を駆け上った
「あれ?まー君何処行くん?」
「だから、寝るって!」
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