第51話 まちがってるで、おかん
俺のおかん
おかんは忙しくて度々家に仕事を持ち込む
おかんの電話中は家族は皆一応、消音で喋る所為か、よく聞こえてくるおかんの仕事中の電話の声……
「もしもし、おそれいりますけどォ」
ん?
「はいはい、承知致しました。ほな
上手いことタックル組んでやりましょ」
敬語……か?タックル.....?
おかんが電話切ってから俺を睨む
「なんや、人の電話聞いてやらしいな」
「おかん、今のん敬語か……?それでいけてるん?」
おかんは俺の事を鼻で笑った後、無視して缶チューハイ飲み出す
ゆうてたら又おかんに電話かかってきた
「はい◯◯です、あっ!いっつもお世話になってます」
今度は大丈夫そうや、何か違和感あったんは気のせいやったんかな。
俺がすっかり安心してテレビ見よおもったら……
「はい、承知したです。うちとそちらでタックル組んでやって行きましょう〜!宜しくお願いします〜!」
またや!
タックルって何や?
ラグビーでもするつもりか
おかん……日本語間違ってない……?
そんなんでよう会社で仕事できてんなぁ俺マジ心配やわ
「あんた、何やずっと聞き耳立てて」
「いや、だっておかん……」
「は?なに?」
「タックルって何?」
「……タックルやんか、仲間やろ協力するんや、同盟みたいなもんや」
「えぇ……それってタッグちゃん?」
「なにそれ?」
「もうええわ」
頼むから、聞こえで言葉覚えんのやめてくれおかん!
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