第42話 おかん、意味わからんで!

俺のおかん



おかんは最低や


親父は年に三回は持病の痛風が出る




めちゃ痛がって仕事を四、五日ほど毎回休む


そうなった時のおかんは毎度まじキレてる



「酒の飲み過ぎやから、そんなんなるねん!」



その癖に夜飯の時、いつもの復讐が始まる



「ご飯やで〜!」



「今日はタコ安買ってん、それとエビフライ半額やったわァ!まぁ君は、から揚げな!」



親父思わず呟く



「俺の食べるモンないやん……」 


「エビフライ食べや、タコもあるで」


「俺痛風やで?アカンやつやろそれ」


おかんはそんな親父を鼻で笑う


ほんで伝家の宝刀、塩昆布


冷蔵庫に常に鎮座する業務用サイズの塩昆布はウチの非常食でもある



「ほな、塩昆布あるからそれで食べや」


ほらな親父はいっつも塩昆布や


ほんでなんでおかんは自慢げやねん




「今日はお茶漬けか」



そない言うて普通に座った親父に俺は思わずびっくりする



いや、ええんかい。



おかんはとうとう親父の横でビールガバガバ飲み出して


親父の顔はまるで修行僧のように悟りを開いた顔してる


おかん、めちゃ嫌味やん


親父はなんかの修行でもしてんかな



ほんでなおかん、


俺も唐揚げ三日めやわ……



















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