第27話 おかん!もうやめて.....

俺のおかん


俺のおかんはコ◯トコが大好きや


なんか勝手に会員なってたらしい


休日、親父と俺は連れていかれる



「アンタら、大荷物になるから着いてきて」




いっつも大量の食べ物、しかも訳の分からん品物ばっかり買うて帰る



店の中でおかんはいつも逸れる


俺と親父は大きいカート引きずりながらおかんを探すが、いかんせん広くて見つからん



そんなんしてたら、


遠くからなんか聞こえる


えらい声遠いなぁ



「どこ〜?どこー……?」



だんだん声が近くなる



「どこ〜!?なぁ〜!」



まさか、やめてくれよおかん

店の端からずっと叫んでない?




「まぁー君っっ!!何処おるんー!?はよ来てやァ〜!!」




でたーー!!


俺の名前や、間違いない


おかんの声や


あれだけ外で名前を呼ぶなと、忠告したのに……



ふと見たらおかん


両手に山盛りのパン抱えてる


なんやそれ、誰が食うねん


店でもするんか?



いくら安いから言うて、考えて買うてくれ……




それからは恐怖の日々が当分続く



朝はパンだけ


昼の弁当は、パンと卵焼き


夜は、焼きそばとパン



朝昼晩パン料理が出てくる


おかんはとにかく挟めばええと思ってる



「今日は焼きそばパンやでぇ〜!」



おかん……パンやめてくれ


白飯ない?




「おかずとご飯、いっぺんに食べれるやろォ?」



わからん


パンは米ちゃう


おにぎりじゃあかんの、それ


あ……パンよぉさん買うたからな……



けどもう何も挟んで欲しくない


挟まんでもパンは食いたない


おかんいつから米国の人になってん!?



俺はもう付いていかれへんで


やめさしてもらうわ








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