第26話  おかんも! 食べや....

俺のおかん




俺のおかんは鼻が効く



とにかく何でも匂うおかんは

特に食べるもんは匂ってから出す



そんなある日の事、


俺はまたもや見た



冷蔵庫から冷飯出してきてなんか匂ってると思ったら、おかんは徐に首を傾げて微妙な顔した



(あれは、あかんやつやな)


てっきり捨てると思ったらおかんは呟く



「まぁ、ええわ!」



何がや




おかんの鼻は家に入る前から、チ◯ンラーメン食うたことが分かるほどの凄い鼻やぞ


あの顔は絶対に腐ってる顔やったはずや





やのに冷飯チンしてふりかけで誤魔化して



……親父に出した



(えー……)



俺に言うてんのか、親父に言うてんのか


おかんの独り言にしたらやけにデカい声




「米という字は八十八という文字から

 つくられたんや!お米ができるまでには

 八十八もの手間がかかるんやでぇ!

 一粒も残したらあかん!」




ほなおかんも食べろや!



しかし...


親父はこの飯に慣れてるのか


美味そうに食うてる




おかんはまたニヤニヤしてる



マジでやめたってくれ…….!



親父そろそろ腹こわすで



その日の夜は俺は連れと飯食べに行った



た、助かった……!



親父おかんに、やられるで!割とマジで

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