第44話 おかん、本気か!
俺のおかん
おかん正気か!
俺が悪いんか?
俺はおかんにようお金借りる
返してないけど...…
そんなおかんが突然、宣言した
その理由もまたよう分からんもん
で、おかん曰く
「こんなにお金なくなるんやったら
ちょっと増やすわ!」らしい
え〜、又パチンコですかぁ〜
って思ったらおかんは急に
「店するわ」ってゆうから……
「なんの店やねん?」
親父も気になるらしくおかんに聞いてる。
「おかん料理苦手やろ、無理やで」
って俺が呆れてゆうたら、
「今の仕事どないするねん?」
って親父も不思議そうに言う
「定年なったらするねん!好きなことしてなにが悪いん?」
おかんは怒ってそう言う
「老後のためにコツコツ貯めてるけど、ちょっと増やそうおもてな……」
そうするのがさも、当然のことのように台所の丸椅子に座ったおかんは酎ハイ片手に得意げに続けた
「スナックするねん、名前もう決めてる」
「は……?スナック?おかんが?」
「おん、メンバーも揃てるねん」
メンバー?
おかんそんな綺麗な友達おったか?
「真智子ちゃんとォ、成美ちゃんと〜あとはなァ……」
「もういい、やめてくれおかん」
それ全員近所の知ってるおばちゃんやん!
なに妖怪ババア同盟組んでんねん!
おかんやめときな、誰もけぇへんって!
「ちなみに名前はなんにするん?」
「スナックおばけ」
やめとけ
そもそも全員ほんまもんのオバケやんけ
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