第19話 おかん!よう見ろ!
俺のおかん
おれにも反抗期があった
ツレとよく夜まで帰らんと、
たむろして喋ってた時期や
おかんはいつも仕事遅かったやろ
そんな帰り道の駅からチャリで帰ってくる道中の出来事やったらしい
牛丼片手に家帰ってきておかん
「今日、えらい目に合うたわァ」
「何が?」
「それがなぁー……」
帰り道見つけた見憶えのある集団
「あんたらどっかで溜まってる思てたわ!」
店にも入らんとしゃがみ込む集団に急にデカい声で話しかけるババアに通行人はドン引きやったやらしい。
「あんたら何してんねん?こんなトコで迷惑やで!お腹空いてるんか、食べよか!店入りィ」
そんなこんなで、七、八人分の牛丼をみんなにふるまったらしい。
「あれ、まぁーくんは今日はおらんねんな」
言ったら皆、首傾げてたらしいけど
そりゃそーやわ、だって俺は家におるからな
ほんでバレてるやん、俺のおかんって
まー、学校では不本意ながら結構有名人やけどなおかん
俺がおらんの気付いた時に牛丼運ばれてきたらしく理不尽に小言言われる俺
「何でおらんかったんや!ケンやなんか言うヤツ はおったで!髪の毛キンキンやあれはあかんで」
うん、おかんもな
喧嘩でもしたんかと俺に聞いて来るけど
そいつらは別に俺の一番仲ええ奴らちゃうで
けど次の日学校行ったら、
「お前のおかんに頼むでうちの子言われたわ」
「おもろいおかんやなぁ~」
どんなヤツに頼んでんねん、アホか
お陰で連れは増えたけどな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます