第33話 おかん、やめて〜
俺のおかん
おかんはめちゃ寒がりや
「ちょっとパッチ履くわ」
おっさんならともかく
おばはんのパッチって珍しいな
それはスパッツとはちゃうのん?
何でか知らんけど三枚も重ね履きして、その上にスキニーパンツ
更には靴下三枚ともこもこの格好で仕事行く
ようそんなんで動けるなぁ……
仕事から帰ってきても、直ぐにご飯用意するおかんは相変わらずもこもこのまんま
そんなおかんはいつも酒飲んで酔うてる
俺はいつも先に寝るから知らんかった……朝起きて吃驚!
おかん、こたつに潜って寝てる
何処からどう見ても、
頭が埋まってて、足が出てる……
そんなに酔ってたんか?
こたつの中のおかん
え!ほんまに大丈夫か?
「えぇー!オカン窒息するって!」
我にかえって慌てて足を掴んだら
「え、あれ?」
スカ食らってまたびっくりする
どう見てもちゃんと3Dやのに
おかんの中身は、無い……
靴下も、ズボンもちゃんと立体的やのに……まさか
おかん、ズボンいっぺんに脱いでるん?
こたつの中におかんの姿はやっぱり無くて抜け殻だけやった。
いや、蛇より脱皮すんの上手いな
親父曰く、いつもの事らしく親父がいつもは朝片付けてるらしい
おかん、一枚ずつ脱いでくれ
俺はほんまにびっくりした
まず、どないしてこたつの中で脱いだんやろ……
「あ、それせんたっき入れといてェ」
「それは嫌や」
自分でバラしてくれ、頼む
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