#14
「「はぁぁぁーーーー…………」」
「いい湯だわー……」
「んだねぇー……」
「やっぱ露天風呂いいなぁ……」
「気持ちイイ……」
「まさかこうしてオマエと露天風呂入る日が来るとわ」
「あんまこっち見ないでよ。スケベ」
「見とらんがな。腕組みしてろ」
「腕組んでんの疲れた」
「丸見えなんですが」
「お湯でそんなに見えないでしょ」
「見えてるぞ」
「マジ?」
「胸板が」
「は?板?」
「どう見ても悲しいほどに何も無い」
「サツキコロス」
「暴れんなよー他の客来るぞー」
「ぐぬぬ……後でサツキのパンツ破る」
「普通にヤメロ」
「ノーパンで帰れクソザコ」
「まぁズボンがあれば……」
「隙見てズボン下ろす」
「ボロンはキツイ」
「ヘンタイきっしょー」
「やれるもんならやってみろバカが」
「おおん?やってやんよ!覚悟しなよ!」
「その前に今からオマエを羽交い締めにして全部丸見えで露天風呂一周してやろうか?」
「えっ、なに?サツキは僕に抱きつきたいの?」
「そういうことじゃねぇよ……」
「なんだかんだで裸の僕に興奮してんだろ?サツキスケべー!へんたーい!」
「コイツ……!」
「タオルで隠してるけどさー、実は興奮して硬くしてんじゃないの?」
「しとらんが?」
「ふーん……」
「おい……!バカ……!触ろうとすんな……!」
「べっつに硬くしてないんだったら触られたって問題ないでしょ?」
「問題しかねぇよ……! 」
「いいじゃんかよー!触らせろよー!」
「コラッ……!だから暴れんなって……!人が来るだろ!」
「端っこだし大丈夫だって!おらおら!触らせろよー!サツキー!」
「やっめろっつのっ!」
「おぼっ……!?おぼぼぼぽぼっ……!」
「沈んでろアホッ!」
「やめっ……おぼぼ……!ごほっごほっ……!」
「たくっ……人の触ろうとすんなや」
「ゲホッゲホッ……クソボケサツキボケシネバカカスザコカス……」
「もうちょっと悪口のレパートリー増やそうな?同じ単語使ってんのすっごい頭悪そう。いや頭悪いから仕方ないか」
「はぁん?僕の何処が頭悪いんだよ」
「テストで名前書かないで点数がマイナスなとことか」
「字みたら僕のだってわかんでしょ?それなのになんで名前なんか書かなきゃなんないの?無駄じゃん」
「オマエは字を見ただけで、どの字が誰が書いたのかわかんの?」
「わかんないけど?なんで僕がそれ分かんなきゃなんないの?僕がわかる必要無いじゃん」
「だから名前書くんだろうなー」
「だっるぅ……でもサツキは僕の字みたら僕のだって分かるでしょ?」
「そりゃ分かるけど……」
「ならいいじゃん」
「よくねぇよ。俺は分かっても先生が分からんだろが」
「いいよ別に。サツキが分かんならそれでいいでしょ」
「たくっ……いいからテストにはちゃんと名前書けよ。いいな?」
「んじゃ100円」
「どっからその100円出てきた」
「テストには名前書く。だから100円頂戴」
「なんで俺が払わにゃならんのか」
「100円出して。役目でしょ」
「役目とは」
「僕が妥協してやってあげるって言ってるんだから、サツキはそれに感謝すべきだよね?ありがとうござぃますカズモ様だよね?だから100円」
「オマエホント何様なん?」
「カズモ様だけど?おら足舐めろよ下僕」
「マジで舐めてやろうかコイツ」
「おっ、雑魚下僕にしては素直じゃん。おらおらさっさと舐めろやー!」
「臭そうだからやっぱ辞める」
「はぁあ!?臭くないけど!?」
「どうだがな」
「ぐぬっ……!おらっ嗅げっ!」
「おいバカッ……!足上げんな……!全部見えてんぞッ……!?」
「ふぉ……!?ちょっ……!?見ないでよっ!へんたいドスケベ!」
「オマエが急に足上げるからだろ……!」
「くっそぉ……サツキに大事なところ見られたんだけど……!」
「自業自得」
「このッ……!サツキも見せろー!」
「だー!ヤメロッ……!タオル引っ張んなバカっ!」
「僕の見たんだからサツキもちんちん見せろコノヤロー!」
「見せる訳ねぇだろッ!」
「だった触らせてよっ!」
「なんでそうなる!?」
「いいからちんちん触らせろー!」
「ちょっ……!?」
「(ぐにっ!)」
「あっ……!」
「…………」
「…………」
「……えっ。なんか硬くない……?」
「沈め」
「おぼっ……!?おぼぽぼぽぼぼッ……!」
「……馬鹿が。はぁ……もう風呂上がるぞ」
「ゲホッ……ゲホッ……!あっ……!ちょっ……!?サツキッ!僕を1人にすんなよ……!」
「しねぇから早く来い」
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