#17



「まっ、僕も鬼じゃないし?そろそろド変態犯罪者くんの事を許してあげてもいいかなって思うんだけど?」



勝手にカズのおっぱい舐めたことがマッハでバレて数時間。


人の弱みを握って調子に乗るに乗ったクソバカボケカスはオレを煽り散らかし、これでもかとバカにして、日頃の仕返しとばかりに罵りまくって、自身の欲求を満たした。お肌ツヤツヤになってる。機嫌がとても良さそう。とてもムカつく。コロしたいまじで。


反論は一切出来ない。ただ、ただ、俺はアホゴミクズカスのサンドバッグになるしかなかった。歯をかみ締め、額をピキピキさせながら、ひたすら俺は耐え忍んだ。


そうしてある程度は満足したのかクソバカボケアホゴミクズカスはそう言った。



「まっ、でも、それも?イキり雑魚くんの態度次第かな?って思うんだよねぇー!」


「わ、私は……一体、どうすれば、よろしいので、しょうか……?」


「は?そんなの自分で考えなよ?そのエロいことしか考えられない馬鹿な脳みそで考えて?あー!そっか!エロいことしか考えられない馬鹿な脳みそだから人に許しを乞う謝罪の仕方をご存知でいらっしゃらない?それは仕方ないね!だってエロいことしか考えられない馬鹿な脳みそくんだもんね!ごめんね!」


「ぐぎっ……!ぐぎぎぎぎぎ……!」


「しょうがないから僕が教えてあげるよォ!ヒトに許しを乞う時は、土下座っ!顔面を床に擦り付けながら土下座するんだよォ?それでもって「崇高なるカズモ様のおっぱいを舐めてしまって大変申し訳ありませんでした」って泣きながら許しを乞うんでちゅよー?わかりまちたかー?エロバカ脳みそくぅん?」


「ぐ、ぐぅぬぅ…………!」



ギチギチと拒絶反応で動くことを拒む身体を無理矢理に動かして、俺は土下座の体制になる。


そして床に顔面を擦り付けながら言った。



「た、大変……申し訳……ありません……でした……」


「はぁあ!?なにそれぇ!?それで謝ってんのぉ!?声が小さくて聞こえないんですけどぉ!?」


「勝手にカズモ様のおっぱい舐めて大変申し訳ありませんでしたッ……!」


「うっわぁwwwマジで土下座したんですけどwwwきっもぉwwwサツキマジでキモイwww勝手に僕のおっぱい舐めて土下座で謝るとかwwwホントキモイんですけどぉwwwwww」



ゲラゲラ、ゲラゲラと大笑いするカスモ様。



ゲシリっと床に顔面を付けているオレの頭の上に何かが乗った。見えないがおそらくカスモ様のおみ足であろう。



「ねぇねぇねぇサツキぃ?今どんな気持ちぃ?ねぇねぇ?ねぇねぇ?今、どんな気持ちなのぉ?ねぇねぇ?ねぇねぇ?どんな気持ちなのぉ?どんな気持ちなのぉ?ねぇねぇ?」




ちゅどーん。




おれのなかのなにかが核爆発をおこした。


なにもかも、すべてが、けしとんだ。




「だぁあああああぁぁぁああああッッッーーー!!!」


「ふぇえっ……!?」




叫びと共に頭に乗っていたカズの足を払って起き上がり、そのままカズを引っ捕まえてベットにぶん投げた。




「人が言い返せないことをいい事にやりたい放題ヤリやがってッ!もう我慢の限界だッ!このクソヤロォォォッッッ!!!」


「な、なんだよっ……!い、いいの?こんな事してっ……!どうなるか分かってるよねッ!?みんなに言いふらすよッ!」


「もう知らねぇッ!言いたきゃ勝手言い振らせばいいだろうがバカがッッッ!!!」



ベットに倒れ込んだカズに馬乗りになりながら、カズが着ていたシャツを勢いよく捲りあげる。捲りあがったシャツを脱がしそれでカズの両手を縛って拘束した。


顕に晒される。カズの裸体。



「な、何すんだよ……!?」


「こうなりゃヤケだッ!散々言ってくれたお返ししてやるッ!覚悟しやがれッ!」


「ちょ、ちょぉおお……!?」




中学三年。冬休み。


俺は逆ギレして盛大にヤラかした。



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