あなたの命を一分間だけください、と、その命のクラウドファンディングは言う。
読了後、読者はじっさいに、手をあわせ、「それ」をしたくなるでしょう。
ネタバレ回避のため「それ」としか言えない〜!
ぜひ、広い読者さまに、読んでほしい。
楽しいよ、とか、面白いよ、とか、あなたの為になるよ、とかではなくて。
日本全国に、この短編がいきわたれば良いと思う。
政府広報であちこちにコマーシャルすれば良いと思う。
みんな、この短編が「いつの間にか目につく」レベルで広報すれば良いと思う。
それぐらいのレベルで、皆様に、読んでほしいです。
ここにあるのは、心からの、「とある思い」だから。
(ネタバレ回避! つらい!)
能登半島地震の被災者さま、心よりお見舞いを申し上げます。
今も何となくで息をしている私が、この作品に触れて、思わずにはいられなかったこと。
自分はどれほど〝命を大切に思えているか〟〝命を大切にできているのか〟。
悲しい出来事を、辛い出来事を、画面の先で見て、知った気に、胸を痛めた気になって。
ただ見知らぬ誰かのためだけを想い、ただの1分間だけでも、祈りを捧げていたか。
作品を読み終えて、気付けばいつの間にか、祈っていました。
作者:福山典雅様の作品は、いつも〝何か〟を考えさせられる作品ばかりで。
今回は、〝命への想い〟を考えさせられる、〝命を想って祈らずにはいられなくなる〟そういう作品でした。