概要
「異能病の家族を救う方法。それは俺がもっと不健康になること」
「もっともっと……不健康にならないと」
MuV‐103――通称「ミュータント・ウイルス」。そのウイルスがもたらしたのは、患うと異能力を発症する、人類史上類を見ないとびっきりの奇病「異能病」。
誰しもが死ぬまでに一度は異能病になると言われる、新時代。
どこにでもいるちょっと不健康な高校生、神蛇原治希もその罹患者だ。
抱えているのは、「他人の傷病と共振し、最後には自身の身体に引き受けてしまう」、レアな治療系異能力――その名も【傷病共振症状】。
彼は同じく異能病を患っている後輩の足衛メイ、問題児の二十並草悠を率いて、秘密研究機関『路地裏の診療所』を結成。
夜な夜なペストマスクをかぶり、自身の異能症状を使った闇医者活動に励んでいる。
彼の目的は、異能病の有害症状によって昏睡
MuV‐103――通称「ミュータント・ウイルス」。そのウイルスがもたらしたのは、患うと異能力を発症する、人類史上類を見ないとびっきりの奇病「異能病」。
誰しもが死ぬまでに一度は異能病になると言われる、新時代。
どこにでもいるちょっと不健康な高校生、神蛇原治希もその罹患者だ。
抱えているのは、「他人の傷病と共振し、最後には自身の身体に引き受けてしまう」、レアな治療系異能力――その名も【傷病共振症状】。
彼は同じく異能病を患っている後輩の足衛メイ、問題児の二十並草悠を率いて、秘密研究機関『路地裏の診療所』を結成。
夜な夜なペストマスクをかぶり、自身の異能症状を使った闇医者活動に励んでいる。
彼の目的は、異能病の有害症状によって昏睡
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