概要
我等"防人"は、"妖"を"何処かへ隠す"ことしかしないのさ
人には見えない"妖"が見える少女、入舸沙月。
周囲の妖達は、沙月の事を「入舸の妖絵描き」「入舸の百鬼夜行」と呼び慕っていた。
沙月の家は、代々"妖"と暮らし、"妖"と"人"の境を監視する「防人」という役目を担っている。
若い沙月は、表立った活動こそ無いものの、時々手伝いとして表に立ち、問題を起こす妖と対峙する日々を送っていた。
「どっちも大して変わらないってのにさぁ…」
人と妖の間に立つことが、彼女にとっての日常だった。
そこで積み上げられてきた常識が、成長するにつれて彼女を悩ませていく。
他の人と違うこと、普通を知らないこと…
"妖"が見えること、他の「防人」が持っていない、自身だけが持つ"禁忌"と呼ばれる力。
悩みが日に日に増えていくお年頃。
中学3年の冬休み、「防人」として迎
周囲の妖達は、沙月の事を「入舸の妖絵描き」「入舸の百鬼夜行」と呼び慕っていた。
沙月の家は、代々"妖"と暮らし、"妖"と"人"の境を監視する「防人」という役目を担っている。
若い沙月は、表立った活動こそ無いものの、時々手伝いとして表に立ち、問題を起こす妖と対峙する日々を送っていた。
「どっちも大して変わらないってのにさぁ…」
人と妖の間に立つことが、彼女にとっての日常だった。
そこで積み上げられてきた常識が、成長するにつれて彼女を悩ませていく。
他の人と違うこと、普通を知らないこと…
"妖"が見えること、他の「防人」が持っていない、自身だけが持つ"禁忌"と呼ばれる力。
悩みが日に日に増えていくお年頃。
中学3年の冬休み、「防人」として迎
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!詩的な導入から始まる妖怪譚
人間(防人)と妖(妖怪)の境界に立つ少女のお話。
各話冒頭はまるでオープニングのような詩的な文章から始まる構成で、独特な世界観を印象づけてくれます。実際は主人公の独白のようなもので、各話の動きを示しており、改めて読み返すと面白みが増すと思います。
単純に切った張ったの妖怪退治……ではなく、この物語では倒す・滅することはできず、ただ『隠す』。ここも独特な表現。一見倒しているように見えるけれど、実は……な事に、壱章クライマックスで驚き。ド派手な『百鬼夜行』の描写は圧巻の一言。鬱陶しい妖に対して溜め込んだものを一気にスッキリさせてくれるような演出でした!
弐章目では打って変わって刀を使ったア…続きを読む