概要
同性なんか好きじゃなかった。実の弟なんか、なおさら。
真夏だった。
覚えているのは、それくらい。
停電した真夏の夜、手探りでキスをした部屋の隅。
俺から迫ったわけでも、相手から迫ったわけでもなく、キスは二人の真ん中でした。
それが最初で最後のキスだと思っていた。だって、俺と速人は兄弟だから。
同性なんか好きじゃなかった。実の弟のことなんか、なおさら。
それでもそのキスが、今でも俺を縛り付けている。
覚えているのは、それくらい。
停電した真夏の夜、手探りでキスをした部屋の隅。
俺から迫ったわけでも、相手から迫ったわけでもなく、キスは二人の真ん中でした。
それが最初で最後のキスだと思っていた。だって、俺と速人は兄弟だから。
同性なんか好きじゃなかった。実の弟のことなんか、なおさら。
それでもそのキスが、今でも俺を縛り付けている。
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