役に立つ！（かもしれない）「恋愛もの」小説論

■まとめ的なもの

　だらだら書いたにも拘わらず、読んでくださり有り難うございました。もう単に私の好みの押し付けでしかないのですが。

◆「恋愛もの」≠「異世界恋愛」（小説家になろう）

　広義には「小説家になろう」の「異世界恋愛」ジャンルも「恋愛もの」なんでしょうけど、「追放」「婚約破棄」からの「ざまぁ」な展開（テンプレ）はそちらの要素に重きが置かれていて、ちょっと違うと思う（私が「恋愛もの」ではないと思うだけで、「異世界恋愛」ジャンルの物語はアリだと思いますし、現在の主流です）。

◆ハッピーエンドがいい

　スパダリ（スーパーダーリン）は「恋愛もの」の十分条件であって必要条件ではないと思いますが、どんなカップルであってもやっぱりハッピーエンドがいい。勧善懲悪である必要はないと思うけど（あんまり勧善懲悪を追求すると、今は「ざまぁ」に行き着いちゃいますからね）

◆推しカプ欲しい！

　推せるカプは幾らあっても十分と言うことはないと思います！　多数の登場人物を出すとその関係性を書くだけでずいぶん長くなってしまうでしょうけど、沢山の読者が、それぞれ違った推しカプを感じられるのって大切だと思います。

　カップルの関係性は何もべったりラブラブでなくても、付かず離れずだけどお互い気になるとか、対立しているんだけど実は両思いとか。さらに言ってしまえばBL、百合などなど形は様々ですよね。読者の「性癖」は本当に十人十色だし、蓼食う虫も好き好きって言うぐらいですから、書く側が「うーん」と思っていてもそれが刺さる読者は絶対にいると思うんですよね。

◆エロ要素は控えめで

　R18になるぐらいエロい内容を書いてしまうと、もうそれは別ジャンルだしハーレクイン的な感じになっちゃうかな。まあこれも広義には「恋愛もの」なんだろうけど、ラノベ延長にある「恋愛もの」を考えるなら、少し大人向けすぎる気もします。でも読者はきっと推しカプのドキドキするシーンを想像したいので、その雰囲気を上手く書き上げるのは書く側の腕の見せ所ですよね。

　ラブコメジャンルでは、男性の目を惹くためためか「巨乳」とかそういうキーワードを含むタイトルが目立つんですけど、ハーレムものを書きたいならともかく「恋愛もの」においては不要かな、と思います。「恋愛」は外見ではないと思うんですよね。

◆異世界か現代か

　これは正直どっちでもいいと思いますが、読者が求めるものが「非現実感」であるなら、異世界がいいのではないでしょうか。現代であってもそれが出せるのであれば問題ないですけど、現代の読者が日常的な、現実的な要素を嫌うことを考えれば、地雷となる要素が多くなることは覚悟しておいた方がいいのかも。

　しかし、多分これは流行り廃れがあって、数年後に「異世界」が舞台の小説が流行っているどうかは不明です。書き手は世間の情報に敏感であることも求められるのかも知れませんね。

　「まとめ」といいつつ、あんまりまとまりませんでしたが、いかがだったでしょうか？　何かちょっとでも共感してもらえる部分があれば嬉しいです。そして、カクヨムコン8に応募する前にこれを書いておけば、自作ももうちょっと変わったものになったのでは！？　と反省しました(^^;。　

　それでは皆様、2023年も良い「恋愛もの」小説ライフを♪