　pixivでは月額550円を支払えばpremium会員になれて、自分の作品に関するアクセス解析を詳細に見ることができる様になります。前述の通り、私の二次創作対象のメインは「はめふら」であり、

　・SS：56作

　・長編：16作

と、おかしなぐらいに書いてるのですが、実は一番読まれているものはこの中にはないんです。一番読まれているのは「聖女の魔力は万能です」のSSで、1位と3位がこれ。そして「聖女の～」のSSはこの2本（と、長編一本）しか書いてないんですよね。それだけファンが多いと言うことなのかな。

　更に、pixiv premiumでは、「ユーザーがどのタグで検索してジャンプしてきたか」のカウントが分かります。流石にこれは「はめふら」とそのカプで飛んでくるのが多いんですが、「聖女の～」のカプタグ（「アルセイ」）がずっと上位に張り付いています。検索タグの一覧を見てみると、作品名、キャラクター名が多い中、やはり上位に来るのは「推しカプ名」。つまり、（二次創作において）読者が望んでいるのは「推しカプ」のイチャイチャする姿なんですよね。「はめふら」も「聖女の～」も、カプが常にイチャイチャしている訳ではないです。でも（だからこそ）そのカプがイチャイチャしている姿を読者は二次創作に望んでいるのでしょうね。それが二次創作の醍醐味であり、二次創作だからこそ接種できるシチュエーションですから。

　翻って「恋愛もの」の原作側ではそこまでイチャイチャしなくてもいいのかも知れません。大体イチャイチャしているだけで10万字なんて至難の業ですし、「そうなる予兆」があれば大丈夫なのでは？　と思います。しかし「カプ」は重要ですね。読者の方々に推してもらえるカプ。極論すれば、「推しカプ」となり得る二人（主人公とその相手）が存在するかどうかが「恋愛もの」が恋愛ものたる大きなファクターになっているのではないでしょうか。

　拙作「田舎者でも王都で雇ってもらえますか？」（カクヨムコン8参加中、よろしくね）では、正直主人公のマリオンとお相手役となるミランダはそこまでイチャイチャしません。今回のストーリーの中では「お互いに意識しだす」程度の設定になってます。続きを書く機会があるなら、どんどんイチャイチャさせたいとは思っているのですが(^^;。

　ネタバレになりますが、マリオンは男の娘でミランダは男装令嬢。こう言うカップルがイチャイチャしているところを見てみたい……と言うのは作者の性癖なだけなのかも知れませんが、今回はカップルの特徴としてこの設定を採用しました。あと名前！　pixivを見てみると、推しカプな二人は大体4文字の略称で呼ばれています。「はめふら」ならジオカタ、キーカタ、マリカタ、メアカタ、「聖女の～」のあらアルセイ、といった具合。拙作の場合は「ミラマリ」になるのか「マリミラ」になるのか、なんとなく語呂が良さそうな名前をチョイスしました。二次創作から入ったからだけなのかも知れませんが、拙作のカップルが「ミラマリ」みたいに略して呼ばれてるとちょっと嬉しくなります。