ホワイトレディの治療術

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訳あって生まれ育った領地を離れ、相棒の幻獣とともに流れの幻療士として旅をしているエデンガーデン辺境伯家の令嬢、シュユ・エデンガーデン・ルミナバウム。
次の滞在先であるセティフラム領を代表する町へやってきた彼女は、町で出会った騎士から一つの依頼をされる。
それは、正体不明の病にかかった領主のパートナーである幻獣を治療してほしいというものだった。

依頼を引き受けて診察した結果、領主のパートナーが感染したのが最悪の病であると確信するシュユ。
その病は、かつてルミナバウム領でも猛威をふるい、シュユの相棒の母の命を奪った病と同じだった。
ルミナバウム領で起きた悲劇を繰り返さない――強い決意を胸に、シュユはこの病を治すことを約束する。