文学フリマ東京35レポート

 前日。

 ええ。

 ハイ。

 当然のように寝れませんでした。

 ベッドに入ったのは日付が変わる前。

 寝付いたのは──3時ぐらいかな(微笑み


 ま、いつも通りです。

 運動会前とか、遠足前とか、出張前には寝れない人なので。

 もう諦めておりました。


 朝方、気絶するように意識を失い、目覚ましで起床。

 私は寝起きはあまり良くないので、早めにスヌーズかけて、2回目で起床。

 ワンコの散歩行って、色々家の事やって。


 さぁ出発!

 クッソ重い荷物持っての移動です。

 キャリーバッグにコロコロつけた人、天才。

 階段がない場所、ありがとう。

 段差めェー!!

 ちょっとの段差でもこっちは大変なんじゃ!!

 ……車椅子、ベビーカー、足の悪い方々の苦労の一部を実感しました。早くバリアフリーがもっと進みますように……


 という事で、売り子をしてくれる友人と浜松町のカフェで待ち合わせ。


 もう、カップを持つ手が震えておる。ソーサーに置く時カチャカチャいう。

 文学フリマから送付されてきた資料を隅から隅まで読み込む。ええ勿論、事前に読んでるんですが、何もしていないと他の不安要素で頭がいっぱいになってしまうので、別の情報を脳味噌にぶち込む事で、緊張を紛らわせるためにね。


 で、友人到着。

 コロナがあったので久々の再会でした。

 たわいない話をして。時間を潰す。(※会場時間に行くと混むから)

 友人が、『緊張が伝染うつった』と笑ってたよ。


 んで、モノレール乗って、東京流通センターに到着しました!

 会場は既に結構人がいらっしゃった。

 一般入場の方々も沢山いて、みなさんが期待をもっていらっしゃった事を肌で感じたよ!!


 んで、会場ついて早速設営。

 あとで近況ノートの方にでも写真を載せますわ。

 私では気づかなかった細かい部分について、友人が気づいてくれて手助けしてくれた。

 凄いよ友人!!

 全てを配置し終わり──


 文学フリマ東京、開場!!


 凄い人でしたよ。

 まぁ、当初は壁サー(※)に一目散でしたね。

 でも、そうじゃない方々が通路をウロウロしてくださっておりました。


 フリーペーパーは名刺は、ご自由にっていう状態で配置しているので、私はブース前に座ってニコニコ(※当社比。でもマスクしてるから意味ない)しておりました。


 かなり初期に、足を止めてくださった方に「なろうで書いていらっしゃるんですか?」と聞かれたので、カクヨムだけですよ! と笑顔(※当社比。マスクしてるから意味微妙)で対応。

 そうしたら、第一章、第二章をお買い上げ!

 ありがとうございました!!!


 でも。

 実は、お客様第一号は、手伝ってくれた友人でした。

 プレゼントする、と言ってるのに頑なに「金払わせろ」と言ったので、お買い上げいただいた。

 ありがとう友人! 重ね重ね!!

 私は本当に素晴らしい友人に囲まれておりますよ。マジで(真顔


 その後、悪役令嬢ものが大好きという方、これから悪役令嬢ものに手を出そうと思っている、という方──

 そして。


 そう、カクヨムで出会った方々もいらっしゃってくれました!!


 神かよっ!!!

 雨降ってるんやぞ!?

 しかも、遠いぞ! ここまで! ぶっちゃけ自分ですら「ちょっと遠いんすけど……」と思うぐらいの距離やったぞ!!

 本当に本当に嬉しかったです!


 ネットで交流をさせていただいてはいたけれど、ご本人に直接会った事がなく。

 お会いできて本当に嬉しかったです。

 少ししかお話できなかったですが、気持ちは、物凄く、沢山受け取りました!

(差し入れもありがとうございます!)


 私が会場をフラフラしている間にいらっしゃってくださった方々も。お会いする事は出来ませんでしたが、友人から応援メッセージの伝言をいただきましたよ!

 ありがとうございました!!

 続き頑張りますッ!!!


 そして。

 缶バッチを作ってくださった友人も来てくれました。

 私が恋焦がれて(※一方的に)いた方です! そう、実は、会った事がなかった。

 ネットでしかやり取りをしてこなくって、それでも色々相談に乗ってくださった方です。缶バッチもそうだけど、表紙絵の相談にも乗ってくれて、沢山アドバイスをくれました!

 現場では泣くのをなんとか我慢しました! ハイ! 中年の涙腺は緩いのです!!


 はぁ……


 イベントの醍醐味を知った。

 コレか。

 コレなんだ。

 これをみんな求めて、イベントに行くんだ。

 これは、ネットが発達した今の世の中ですら、代替できないものだ。


 もう、そこからはアドレナリン全開でした!

 待ってても誰もフリーペーパーはもらってくれない!

 って事で、立って道行く人にフリーペーパーを配る事に。

 そしたら、開始30分では1部しかはけなかったフリーペーパーが1時間半で全部はけた!

 足りなかった!! 手で配るとしたら、60部は少なかった!

 次は120部刷るわ! 次があればな!! 手で折るんだけどな! 地獄かよ!!

 大丈夫! 会社イベントで配ったパンフセットを800部作った事もあったから!

 そして、フリーペーパーを受け取ってくれた事によって、足を止めてくださった方もいらっしゃいました。


 そうか。

 私もそうだけど、かなりゆっくり歩きながらブースを見て歩いていたけれど、『見て』ただけで、情報が脳まで届いていなかったかも。

 その状態で届いたとしたら、よっぽど性癖に刺さったって事だ。

 ちょっと気にとめてもらう為には、フリーペーパー等を手渡しして視線を、本当の意味で止めさせる必要があったんだな。

 そうか。

 やっぱりそういう事なのか。


 いや、仕事でイベントをやる時は、800部のチラシを全部配り切りたいから、道行く人にチラシを配りまくってはいたんだけど。

 こういう、個人個人が出店するブースでは、やり過ぎちゃいけないだろうし、ウルサイのもダメだし、ウザいのもダメだと思って、最初は大人しく座ってた。

 でも、声をサラリとかけるだけじゃダメなんだ。

 ブースの中には立っていたけれど、『フリーペーパーです。どうぞ』と、小さい声でやる分には大丈夫なんだな。(壁サーとか、企業ブースがそれやってた)

 あと、差し出されると『タダなら』と受け取ってくれる方も多いんだな。

 そうだよな。

 文学フリマに来る人って大概活字好きだし、もらったチラシを後で眺めて『楽しかったな』とやる事も多いよね。分かる。私、そのタイプ。


 んで。

 フリーペーパーを配り切ってしまい、また大人しく座ってたんだけど。

 やっぱりそうすると、足を止めてくれる人は殆どおらず。


 立てたポスターは結構見てくれていたみたい。ちょっと気になって足を緩めてくれた人はいたけれど、その人の足を止める程の気持ちを持たせる事もできず。

 ま、分かる。

 そうだよね。

 自分が会場フラフラする側だとしたら、そうだもんな。うん。


 んで、最後の1時間になった時。

 周りでちらほら撤収をはじめる方々も。

 帰る一般入場者の方々も。


 手もとには──


 購入者全員に配ろうと思っていた、お菓子の小袋がッ!!!


 実は、普段手もとにお菓子を置いておくと無限に食べちゃうから、手もとには置かないようにし、食べないようにしている。

 じゃないと中年下り坂には危険なんだよ!!

 って事で。

 周辺ブースの方々に、お礼として配りまくる。

 それでも余る余る。

 だって50個ぐらい作ったから。でも、本を買ってくださった方は、大概、第一章第二章をセットを買ってくれたので、その方々には1つしか渡していなかったから、本を全部売っても余る量だしね。


 って事で。

 道行く人殆どに配りまくりました!!

 甘いものですよ、疲れた身体にどうぞ! って差し出すと、結構もらってくれた。

 しかも、最後。

 もらってくれた方が、本を買ってくれた!!!

 ありがとうございますッ!!!


 って事で、イベントは無事終了。

 片付けをして帰ってきました。


 最終集計。

 第一章:準備した23冊中、13冊売れた。

 第二章:準備した23冊中、12冊売れた。

 で。

 お陰様で、25冊売れたよ!!

 25冊売れたよ!!!

 半分売れたよ!!!

 本当にありがとうございました!!!

 缶バッチは、アティが完売。イリアスが残りわずか。ゼノとエリックは結構余った! 私の好きなコンビが!

 ……ま、本編読んでなかったら、そうなるよね。当然の結果っすね。


 帰って来て、21時には寝落ちした!

 快眠でした! ここ数か月の中で一番の快眠でした!!

 楽しかったデス!!!


 最後の所感。

 ふむ。

「なろうですか?」

 と聞かれる事が多かった。

『悪役令嬢』と小説タイトルをデカデカ掲示していたからかもな。

 んで。

 そういうライトノベル系は、やっぱりなろうが主流なんだろうね。と、いうか、そういうのをWEB小説で展開しようとすると、まっさきに選択肢に上がるのが「なろう」なんだろうな。

「カクヨムだけです!!!」と胸張って主張してきました。

 ハイ。


 なんで?

 と聞かれた事もあったので──

 エディタの使い勝手と検索機能が、カクヨムの方が使いやすいからです、と伝えた。

 そういえば、ロイヤルティプログラムがあるから、と伝え忘れたな。テンパって。

 っていうか、複数アップする根性が、単純に私にないからか。

 複数個所の更新って、私には無理だからなぁ。


 あと、実は。

 知ってたけど、カクヨム発のブースさんもチラホラいらっしゃったんだよね。

 ブースには書いてなかったけど、カクヨムで事前に調べていたので、気づいてたよ。

 WEB小説勢は、やっぱりこういう物理イベントには弱いのかも。

 購買層が違うから、まぁそうだろうなとは思ったけれど。


 あと。

 個人的に意外だったのは。

 男性のお客様にもご購入いただけたこと。

 いや「悪役令嬢」というタイトルからして想像できるのは、女性ものじゃん。

 ま、ワシの作品、女性ファンも多いけど男性ファンも少なからずいらっしゃるけど。

 でも、意外と男性も買ってくれました。

 ありがとうございます。


 普段引きこもりだけど、ここぞとばかりに仕事の社交性を発揮したら、結構な人が振り返ってくれた。

 これが本当に嬉しかった。

 ビジネスコミュ強なだけで、根は暗いんですけどね。そうは見えないかもしれないですが、社会人XX年で、社外サポート・講師もやってるし、会社イベントにも結構出てるから。

 ビジネスの仮面を被って社交性を発揮するのは簡単でした。

 ま、ハタから見たらテンションの高いウザい人だったろうけどね……


 あとは──

 ファンタジー系、劣勢でした。

 これも、物理イベントとWEBの購買層の違いでしょうね。

 他のエリアは人がごった返すほどいたのに、我々がいたファンタジー系エリアには人がまばらでした。

 ま、そんなものでしょう。

 ネットで探してポチるっていうのは、労力がさほどかかりません。寝ながらでもできます。

 物理イベントには、朝起きて、着替えて、お金握りしめて(しかもお釣が出ないように、100円玉、500円玉、1,000冊を準備)、電車賃払って、移動するんですから。

 身体を移動させる労力って、マジ凄いです。引きこもりが言うんだから間違いありませんよ。


 ただ、個人的に、文学フリマ滅茶苦茶気に入りました!

 次は一般でも参加したいな!!


 あ。

 そうか。

 自分がまた出店する事も考えないとな。

 うーーーーーーーーーーーーん…………


 楽しかったよ。

 出版業界不振、と言われている昨今で、こんなに沢山の方々が、文学を求めて足を運んでくれてるって事は、昔のやり方に固執しているから上手くいかないだけなんじゃないかって、思えてくるよ。実体はどうか知らんけど。

 確かに、来訪者数は8,000弱でしたが。

 それでも、「移動コスト」を支払ってまで来てくれる人がそもそもこんなにいるんだから──と、思わなくもない。

 ええ、私は移動コストの支払いが一番嫌いです。(※新幹線移動を除く


 でも。

 イベント前までの準備がかなり大変で、ぶっちゃけ、仕事とイベント準備しかできなくなっていたし。

 小説の更新は、完全に止まったし。


 中年下り坂ITエンジニアには、3つの事を並行する気力・体力がない。ビックリするほど、ない。

 だから、また出るか、といわれると──

 悩んじゃうね。


 ま、先の事を今決める必要はない。

 すぐに答えの出ない事は、今考えない方がイイ(※問題を後に残すダメパターン


 とにかく!

 大成功でしたよ!

 ありがとうございました!!


 これを機に、また色んな事をやっていきたいと思いますね!

 それでは!

 文学フリマ東京35レポートはここまで!


 それではね!!



 ***


【壁サー】

 壁サークル。来訪者が多い&荷物が多いため、壁を背面にしているサークルのこと。

 つまり、人気サークル。末端サークルは、壁サー前に出来る行列を、指咥えながら見るしかできない。

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