小説をWordに貼り付けた後は──

 さて、本の本体となるWordの準備ができました。

 次にやる事は、そのWordに小説を載せていく事です。


 私は既にカクヨム上で公開しているので、それをダウンロードしてきて利用します。

 ダウンロード方法は、ヘルプにあるよ。

【小説をバックアップする】

 https://kakuyomu.jp/help/entry/download_works


 で、ここで気をつけなきゃいけない事。


 ① ダウンロードされてきたテキストファイルの名前は、「episode_0001.txt」って書かれてるから、実際どのエピソードなのか混乱する


 私の場合、第一章はエピソード番号「episode_0001.txt」とエピソードタイトルの「第1話」が一致してるんだけど、第一章の最後、閑話、そして第二章の前の「前書き」が入るから、そこから話数がズレはじめる。

 なので気をつけようね。

 ちなみに、下書き保存されてる分もダウンロードされるので、それがあっても話数はズレていく。面倒くさいっ!!


 ② ダウンロードできたテキストファイルの中身、先頭部分には本文以外余計な情報が入ってる。


 具体的に言うと

【タイトル】【公開状態】【作成日時】【公開日時】【更新日時】【文字数】

 です。

 本来であれば、テキストファイル開いて、Ctrlキー+Aキーで全選択し、WordにCtrlキー+Vで貼り付けたいけど、それ、できない。

 だから、ちゃんと1テキストファイルずつ開いて、必要な部分を選択し、Wordに貼り付ける、という作業を行わないとダメ。

 めんどう……くさい……


 で。

 この時注意するのは、エピソードの区切りに、★★★とか●●●とか▲▲▲とか、小説内で使われていない記号を入れておくこと。

 なんでかっていうと。


 カクヨムではエピソードの区切りが、本でいうところの「めくり」や「ヒキ」になっている事が多いと思う。場合によっては、そこで場面転換する事もあるかと。

 Wordに貼った後、どこがエピソードの区切りだったのか分かりやすくする為ですね。

 あとあと読み返して、本中の章区切りにするのか、空行入れるのか、前行とくっつけるのか、決める為です。


 ここでポイント。

 私はカクヨム上の1エピソードを、大体3500文字前後になるようにしていました。

 WEB小説として読んだ時、個人的に読み切れるけど「短いな」と感じない量がこれぐらいだったんですね。

 そうると、第一章はだいたい30話ぐらいになるんですが。


 本として30個を全部ページ区切りとすると、区切り過ぎなんだよ。


 これ自体は、本当に個人の感覚です。人によって「別に区切り過ぎじゃないと思うよ」と思うかもしれない。

 私個人としては、区切りすぎ。

 なので、本は本としての、区切りを入れていく事とします。

 カクヨムで入れた、各エピソードのタイトルは全部捨てます。

 いやぁ、助かった。エピソードタイトルね。アレ毎回毎回悩んでたんだよ。

 タイトル付けるの、本当に苦手でね……


 ちなみに「ページ区切り」が、後で作る「目次」に影響してきます。


 で。

 じゃあ全部をWordに貼り付けられたぞヒャッホウ!

 と、ならないように。これからが面倒くさいんじゃ。


 まずは、ルビと傍点をWord形式に置き換えていきます。


 カクヨムでは、ルビを振る時は|と《》、傍点を打つ時は|と《《》》を使いました。これ、当然カクヨムだけの仕様。

 Wordに貼り付けたら、その部分を余す事なく全部洗い出し、Wordのルビに置き換えていかなきゃいけません。


 ここで注意。

 一括置換はオススメしません。

 私は特にそうなんだけど、例えば、家庭教師サミュエルとしている部分と家庭教師あの野郎って書いてる部分もあるから。

 一つ一つ、ちゃんと確認していった方がいいよ。

 幸い、ルビを設定する時『すべて適用』のボタンを押すと、ルビの変更確認のポップアップが出てきます。

 その時「次を検索」とすると、ルビを打とうとしたのと同じ文字が検索され、選択状態となります。もし、それにルビをあてて良いのであれば「変更」ボタンを押す。すると、今選択されている文字だけに、そのルビが適用されます。

 そんな技を駆使しつつ、一つ一つ変換していきましょうね~。


 次に置換が必要なのは

「!!」とか「!?」とかの感嘆記号ね。

 カクヨムさんは賢いので、「!!」って打つと、縦書きにした時、「!!」が1文字になって表示してくれます。

 Wordはそんな事してくれません。

 なので「!!」を一文字となる記号に全部変換する必要があります。

 ここで注意。

「!!!」等の3文字の場合。Wordにはそんな記号がありません。なのでそれらは「!!」と同じ記号に変換する必要がありますね。

 気を付けて欲しいのは?が入った三文字記号。「!!?」とかね。これもカクヨムでは1文字記号になってくれていたけど、これも「!?」とかに変換の必要があるので注意。

 目を皿にして探せッ!!!


 で。


 そんな感じでカクヨム仕様の文字をWord形式に変換したら。

 頭から読み返して、誤字脱字等を潰していくのです。

 ついでに。

 読み返す。ひたすら、読み返す。

 読み返す理由は以下の通り


 ・不要か空行を削除

 →前に言った通り、横書きだとスペース空けた方がいいな、と感じられた部分も、縦書きにすると「空き過ぎやな」と感じる事があります。その余計な空行を削除していきましょう。


 ・「***」等で区切ったほうがいいか、改ページした方がいいか、それを読んで確認して、必要な場所に入れていく


 ・ページ区切りした所──本の中の章に、それぞれ表紙となる空ページを入れていく

 →ちなみに、私は章ごとの区切りに表紙は入れません。ページ数を減らしたいから。それに尽きる。ケチ万歳ッ!!


 ・誤字脱字修正!!!


 これだけ何回も読み直してるのに、まだ誤字脱字があるってどういう事だい……


 とにかく、何度も読み返し、不要な空行は削除、必要な場所に改行を入れる、ページ区切りをいれたり、そういう事を繰り返して、

「よし! これで本文は問題ナシ!」

 という状態へと持って行きます。


 ちなみに、この作業は果てしなく長いです。

 頑張れ。


 しかも。

 まだ終わりじゃないしね……


 以上、今回はここまで!

 それではねっ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る