はじまりはくちばしキッス!少年と一羽の烏が紡いでゆく神粒の物語。
- ★★★ Excellent!!!
どこにでもいるような大人しめの眼鏡男子、大磯 拓磨。略してたっくん。
物語はたっくんが不思議なカラスにくちばしキッスを受けるところから始まります。
そこから強烈。美少女ではなくカラス!
でもこのカラスに皆さんきっとメロメロになるはずです♡
ファンタジーで言うなら「魔力」とか「マナ」みたいなものが、この世界では「神粒」という物質として一部の人間のあいだで浸透しています。なぜ一部なのか。それは神粒が人の思いによって、良くも悪くも変化するから。怖いと思えば化け物になり、人を操ることも可能かもしれないという、非常に危うい側面も持っています。
そんな神粒を突然感じられるようになった少年たっくんが、不思議な運命の糸によって今後の人生を左右するかもしれない邂逅の物語。
魅力的な登場人物の数々。張り巡らされた伏線。
現在公開されているのは1部のみ。散りばめられた謎は明確には明かされていない箇所もありますが、それでも読者が「これってもしかして?」と想像できる余地が残されているので、消化不良という感じは受けません。むしろその想像を読者は楽しめると思います。
答え合わせもかねて、第2部の公開が待ち遠しい!
個人的にはヤタちゃん最高にかわいいです!!
日常でカラスを見るたびに「ヤタちゃん♡」って思ってしまうほどのめり込めるので、本当におすすめの現代ファンタジー。