日めくりカレンダー

六十歳で大学卒業以来勤めていた会社を早期退職したバツイチの庄司英昭は、東京を離れて沖縄に移住をする。
英昭には前妻と離婚後に交際を始めた村岡有香里というパートナーがいたが、沖縄への移住をはじめ、些細な意見の相違から、十年以上の付き合いに終止符を打ち、単身で沖縄での生活をスタートした。
沖縄での生活に慣れてきた頃、英昭は三線のサークルで知り合った川名京子とひょんなことから付き合い始める。
沖縄でゆったりとした生活を送る英昭に、母親が危篤状態だという連絡が入り上京することになる。
母親の最期を看取った英昭は、葬儀や実家の処分などで一月半東京に滞在し、京子との連絡も疎遠になっていた。
ようやく諸々の手続きがひと段落して英昭は沖縄に戻ったが、京子から唐突に別れを告げられる。