第10話 

金丸はトイレの前に現れた。

金丸「ふぅやっと帰ってこれた。」金丸は仁科に気づいた。トイレの前方辺りに3人いるのが見える。

「月梨依美子(つきなしよみこ)と申します。」27歳の月梨は涙を拭いながら、助けて頂けたお礼と自己紹介をしていた。仁科(綺麗な人だなぁ)仁科は月梨の外見を見ていた。

ご老人「んにゃ、そんにゃことしちゃかんにゃ」月梨「えぇ…先日、大切な方と今生のお別れをしたばかりでつぃ…」仁科「大変でしたね。」

「おーーーい」仁科が振り返ると金丸がこちらに走ってきた。

仁科「先生トイレ長すぎですよ!」金丸「ごめんごめんっ、なにしてるの?」仁科「えぇ…」ご老人「自殺未遂じゃ。」金丸「自殺っ!?」仁科「先生を待っていたら、ご老人が海の手前にいる月梨さんを見つけて下さって、私が助けに行きました。」金丸「大丈夫ですか?」月梨「えぇ…すいません。私はもう大丈夫です。」

金丸(どことなく似ているなぁ、スレンダーに白い肌、綺麗な二重。黒髪もセンターで分かれていて肩にかかるくらいだし。)月梨(細見に高身長、眼鏡、髪型はセンター分け、似てる。)2人の顔は少し赤くなっていた。仁科はすかさず「元気だしてよ」月梨「えっえぇ!助けて頂いてありがとうございます。月梨依美子と申します。」「はじめまして金丸耕平と申します。「仁科貴一です。」「西郷具和(さいごうともかず92歳)じゃ」仁科「みんなお参りしていきましょう」西郷「じゃにゃ。」金丸「仁科くん、楽しそうだね?(笑)」仁科「せっ先生!」仁科は少し顔を赤らめていた。




ミコは兄に言われた通り家に到着した。

イザナギ「卑弥呼の仕業じゃろ?」イザナミ「そうだわねきっと、やだ、大変だわ」老人と老婆が部屋のテーブルで話しをしていた。

ミコ「ただいまぁ」イザナギ「おぉミコか、ただいま。」2人の老人はテーブルからミコにおかえりを言った。ミコ「ナギジィ、ナミバァただいま、ニィが大嶽丸と戦ってるよ。」イザナギ「大嶽丸か、困ったもんじゃ。」イザナミ「まぁまぁ、あの子は大丈夫よね」イザナギ「うむ、しかし、卑弥呼のやつ、余計な事してくれたわ…それはそうと疲れたじゃろ?ミコ」イザナミ「今、支度しますわね。」イザナミはそういうとミコの食事を取りに行った。ミコ「うん。」ミコはおじいちゃんとおばあちゃんに囲まれて幸せそうにしている。

3人はテーブルで食事をしている。親狐と子狐もテーブル付近で食事をしている。

ミコの家はウッド帳の木でできた洋風のような和風の家である。中には暖炉もあって煙突もある。

ミコ「お兄ちゃんまた飛んでたよ」イザナギ「ハッハッハ(笑)、あやつは大丈夫じゃよ」イザナギもイザナミもタケルを信ずるように団欒しながらミコと食事をしている。




川下「部長、2人目の殺人なんですが…」川下は話しだした。伊勢署は割と古い建物ではあるコンクリート造りに昔ながらの長方形の木の机に皆が座っている。その先には黒板があり、向かいあって芝原が1人いる。まるで上司と部下がひと目でわかる配置に机と椅子が並べられていた。川下「2人目の殺人なんですが、どうも匂うんですわ。」芝原「なにがや?」川下「3人目の殺人では夫婦が刺されています。しかし、2人目の殺人は首を締めて殺しています。」芝原「それがなんや?そんなもんちゃうか。」川下「同一犯なら何故刺して殺さなかったのか気になります。」芝原「そりゃあれやろ、2人やろ夫婦は。2人相手しよんねんから刺したほうが楽や」川下「確かにそうなんですが、なぜ2人目は道具を一切使っていないのか不思議でもあります。」芝原「まぁ、そう言われるとそうやなぁ、変やなぁ」



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