第26話
天狗「ですから、卑弥呼様本当なんです!!」卑弥呼「ふーん、信じがたいわね。大嶽丸が吹き飛ばされるなんて。」天狗「はい!私はしかとこの目で見ました。坂上田村麻呂と須佐之男が2人がかりで襲いかかるも、大嶽丸はびくともしていませんでした。」卑弥呼「それはそうよ。ワラワの力で大嶽丸は強くなったのじゃ。」天狗「はい、しかし、須佐之男は、あの大嶽丸を吹き飛ばし倒しました。」卑弥呼「ぬ、ぬぅ、須佐之男め、せっかくワラワの力で、大嶽丸を強くしたのに、やってくれるわ。」天狗「しかし、須佐之男も今の卑弥呼様の前では赤子も同じ、私が案内しましょう。」卑弥呼「そうじゃ、お主しも見せようワラワの力を!」そうゆうと卑弥呼は右手に持った蛇の杖を、向かえの山に向けた。すると蛇の口からビームが山に向かって放たれた、ビームは遠ざかる程に大きくなり一瞬で1000メートルもあろう山を吹き飛ばした。ドッシャーーーン山が崩れ吹き飛んだ。
天狗「アワワワッ」天狗はその力に驚きひれ伏した。卑弥呼「よいか、ワラワの力は天下一になった。ワラワの邪魔をする者は許さん。国造りにイザナギ家は邪魔であるのだ。」天狗「ははぁ卑弥呼様ぁ。」天狗はそう言って卑弥呼に土下座のような格好をして尊んだ。
表の世界では、仁科と西郷が金丸の帰りを待っていた。
西郷「遅いにゃ、金丸殿。」仁科「本当ですね。」時計の針は21時をまわっていた。仁科「そういえば、西郷さんの話し方独特ですね。」西郷「なにがにゃ?」仁科「西郷さんって出身どちらになりますか?」西郷(こやつワシに地名を聞いとるのか。)西郷は少し仁科を睨んだ。仁科「いや、語尾にニャって珍しい方言というか話し方だなっと思いまして。アハハハ」仁科は話しをそらすように笑って見せた。西郷(探ってきよるわい、少し話しを変えるにゃ。)西郷「そうそうにゃ、この地方、伊勢という町にはワシの先祖からの言い伝えがあってにゃ、昔、ワシの先先先代くらい前の西郷に関わりがあったのじゃ。言い伝えでは、「伊勢の助八」という文章が残っておるにゃ。不思議な伝言じゃにゃ。」仁科「伊勢の助八ですか…謎ですね。」西郷「ゆかりがあるのかにぁ、にしても金丸殿はなにしておるにゃ。」仁科「先生、電話つながらないし…ちょっと私ロビーに伝えてきますね。なにかあっては心配ですし。」西郷「うにゃ。」そういうと仁科は部屋を出た。
仁科がロビーに向かい金丸の帰りが遅くなっている事を伝えると。女将「最近物騒な事件が多いですからね。念の為館内にいる警察の方にも伝えておきますわね。」と女将は言って、ロビーの奥の部屋に入っていった。サンセット伊勢は捜査中であるため昼夜警官がいた。仁科はひと度部屋に戻った。部屋に戻る途中コーヒー牛乳を買って、トイレに入った。仁科がトイレの便器の上でくつろいでいると、2人の足音が聞こえた。個室の中からは分かりづらいが小をしている2人の男がいるのはわかった。警官a「今回の捜査長引きそうだな。」警官b「ほんとだな。変な事件だな。まったく。」2人は小を済ませるとそそくさとトイレの出口に歩いて行った。
警官a「ベッドの下に蛇の抜け殻が落ちてたらしいよ。気味悪いよな。」
ガコン、仁科のいる個室から音がした。手にしていたコーヒー牛乳が落ちたのだった。警官b「んっ!?」振り返る警官2人、仁科「ゴホンゴホン」と仁科は咳き込んだ。警官2人はトイレから出ていった。カランカラン、手にしていたコーヒー牛乳が転がる。仁科は落ちたコーヒー牛乳を拾った。仁科(蛇の抜け殻…)
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