第27話
「どっどこだ!ハァハァ…オロチ、何故どこにもいないんだ…」男はヤマタノオロチを探している。「おかしいな…せっかく男を殺してきたのに。オロチが作ってくれた「抜け殻の鍵」が無かったら院内に忍び込めなかった!前回は完全に俺のミスだった。偶然隣の部屋の女に顔を見られたからな。しかし、ヤマタノどこ行った。この前はここら辺で暗闇に紛れていたよな。気配がまったく感じれないぞ、ようやく金丸を殺れるのに…」
卑弥呼「ほぉーーホッホッホッ、」卑弥呼は高笑いをしていた。蛇の杖に乗った卑弥呼は地面スレスレを飛んでいる。隣には天狗が飛んでいる。卑弥呼「天狗、何故大嶽丸が須佐之男と戦っているのがわかったのじゃ!?」天狗「私は、空を飛んでいました。急に林の中から光ったんですよ!近づいていくと、須佐之男が虹色に光っていたんです。」卑弥呼「ふんっ小ざかしいわね!アマ=テラスの化身とでも言いたいのかしらね。」天狗「しかし、アマ=テラスなら金色に輝くと言われていますよ、卑弥呼様」卑弥呼「して、その後どうなったのじゃ?」天狗「吹き飛んだ大嶽丸を地面が掘れるほど須佐之男は殴り殺しました。」卑弥呼「大嶽丸は簡単には死なぬ、ワラワが強くしたからじゃ…」天狗「えっえぇ…しかし卑弥呼様…そこです、そこの穴に大嶽丸の死体があります。」卑弥呼はタケルの攻撃で掘られた縦横20メートルはあろう穴を覗き込んだ。「何処じゃ、何処じゃ?」天狗「あれっ!?いませんね!」卑弥呼「何故おらんのじゃ!?」天狗「うーん、確かに私は見ました。須佐之男でしょうか…」
チャラララリィラリィ♪宮崎アナ「速報です!たった今入った情報です。先日女子中学生殺人事件の犯人が捕まりました。残念な事に仁村容疑者は死刑執行の前に自ら命を経ちました。しかも黙秘を続けていました。私たちはこれでまた、今まで通りの日常に帰れる!元の伊勢の町で暮らしていけるとひと安心していました。しかし、残念な事に昨晩また、1人この世を去りました。被害者はサンセット伊勢で刺し殺された奥様の旦那様でした。植物状態というか、意識不明な彼は帰らぬ人になってしまったのです。」伊藤「あーもうなんなんだ!一体全体!!」ジャーナリストの伊藤は取り乱していた。伊藤も仁村が捕まり、自殺とはいえ、居なくなった事で、これで全てが終わったんだと自分の中で言い聞かせていた1人だったからだ。取り乱す伊藤やスタジオの空気を察して宮崎アナはCMを挟んだ。チャラララリィラリィ♪
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