37話

倉科「グワッッ!かっ金…丸…」殴られた倉科は10メートル…30メートル…と吹き飛んでいく、サンセット伊勢の屋上のフェンスをぶち破りそのまま屋上から倉科は落ちた。


金丸「仁科くん!仁科くん!しっかりするんだ!」仁科「せっ先…生っ!なんで…なんで先生が…」足からも、脇腹からも出血の全身血だらけの仁科が涙を流しながら話し出した。金丸「すまない!すまない仁科くん」仁科「せっ…先生…遅いょ」金丸「仁科くん!今助けるから!しっかりするんだ仁科くん!」仁科「先生!その姿は…グッ」金丸「仁科くーん!!!」血だらけの仁科の顔は地に倒れ込む、金丸は支えている。


倉科「おいおい、青春してんのか?」バタバタとマントをなびかせながら空中から現れた倉科。金丸「きっ!きさま!」倉科「主人顔しやがって!何だお前のその姿は」金丸「お前こそ何だその鎧は!」倉科「まさか破られるとはな」倉科の兜は頬の部分が破れ、口から出血している。すると倉科は消え、金丸の目の前に瞬間的に現れ蹴りを入れた。金丸「グワッ!」宙に浮く金丸!倉科は金丸の顔面を思い切り殴った!金丸「ブッ!グワッー」吹き飛ぶ金丸!倉科は仁科の頭を片手で持ち上げる仁科を持ち上げる、もう片方の手首辺りから蛇が4匹鎧と繋がるようにして、ウヨウヨと現れた。倉科「さあ、どうする金丸!このままだと仁科は蛇の餌になるぞ!」金丸「ハァハァハァ…」すると金丸は消えて倉科の真後ろに現れそのまま頭を蹴り飛ばした。


ガコン

倉科「グッ!」倉科はそのまま吹き飛び仁科は地面に落ちた。


西郷「屋上じゃ!」彦丸「はい!」サンセット旅館についた2匹の猫は人に変わっていた。


ヤマトタケルは術後気を失ったように眠ってしまっていた。赤鬼との対決の後の手術もあって相当疲れている。ヤマトタケル「ハァハァハァ…かっ金丸さんは…」ミコ「行ったよ!」ヤマトタケル「!?」ミコ「友達の命が危ないんだってさ」ヤマトタケル「なっなんだって!…ハァハァ」ヤマトタケル(まずいな、まずい…)イザナギ「大丈夫じゃ、彼はもう、いや、今の彼は半分タケルが入っておる。」心配そうなタケルに答えた。ヤマトタケル「しっしかし、金丸さん自体術後でもあるし。なによりグッ!なにより相手がヤマタノであったなら…ハァハァ」イザナギ「うむ。しかしわしらは行けぬ世界じゃ、結界の外には出られぬ。助けられるのは彼しかおらぬではないか。」するとタケルは横になったまま唱えだした。

ヤマトタケル「剣よ、剣よ聞こえるか!彼をつなぎ給え、彼を救いたまえ!」タケルが右手をあげると、壁に掛けてあるタケルの2本の剣の内の十拳剣とは違う刀が、カタカタと動き出した。

ヤマトタケル「彼女の元へ行き給えグッ…ハァハァハァ」するとまたヤマトタケルは気を失ってしまった。剣は月梨の元にそっと現れ両手に乗った。

月梨「こっこれは!?」

イザナギ「草薙の剣じゃ!その剣はヤマタノオロチの尻尾から出来た特別な剣じゃ!」月梨「私が!?」イザナギ「そうじゃ!彼に渡せるのは君しかおらぬのじゃ!頼んだよ。」


イザナギ(しかし、タケルのやつこの剣を一度も鞘から抜いた事がないと言っておったのに何故じゃ…)






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る