概要
ある日、飼い猫が、外から首輪に手紙のようなものをつけて帰ってきた。
その中に書かれていたのは、「たすけて」の4文字。
いったい誰がその文字を書いたのか?
猫が外で動く範囲は、半径数百メートル。
そんな狭い範囲でもしや事件が?
テレビでは連日家出少女の猟奇的殺人事件のニュースが流れている。
まさかそんなものに関係がないと思っていた普通の家庭の幸子。
しかし、家の近所の防犯カメラに被害者の少女が写っていたということがわかり……。
*
父親の再婚が嫌で家出をしてしまう中二の少女と、その少女を探す兄は、本当の家族になるとは?と、家族の形を模索し始めてゆく。
行方のわからない妹を探し出そうと奮闘す
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!様々に盛り込まれているミステリー!
にゃんこが運んできたメモから物語の謎は始まります。
現代社会でポップアップされている事柄や問題をはめ込みつつも
読みやすく描かれている物語です。
登場しているキャラクターは誰も彼も人間味に溢れていて、会話一つとっても作者様の人間観察度の高さが窺え、物語にリアリティと臨場感を与えていると感じます。
上記が良い作用を物語全体に与えており、ミステリーですが難しく感じる事無く
読み進むことが出来ます。
また人物の心理描写、内面の心の動きにスポットライトが当てられており、その事で感情移入もしやすく、より物語が楽しめるのだと思いました。
こちらの作者様はどの作品も彩り鮮やかで、オールマイティな書…続きを読む - ★★★ Excellent!!!猫が運んできた手紙。それが全ての始まりだった。
普通の主婦・幸子の飼い猫が、首輪に手紙を挟んで帰ってきました。
その中には、『たすけて』の文字が。
手紙もきちんとしたものではなく、汚れが目立つもの。
しかもなぜ、猫の首輪に挟んだのか?
誰かのいたずらか、本当に助けを求めるものなのか。
猫が外で動く範囲は、半径数百メートル。
その中で、何が起きているのか。
読み始めたら、あなたも知りたくなるはずです。
現代に生きる人の社会問題を交えて綴られる物語に、いつだって私達がそちらの立場になる事を再認識させられます。
危険はいつだって、すぐそこにある。
自分じゃなくても家族、そして知人が巻き込まれている事だってある。
その巻き込まれた事件が、目…続きを読む - ★★★ Excellent!!!伝書鳩で無く、ネコ!ネコが運んで来たモノは?不吉、それとも、幸運?
ミステリー!
長き沈黙の末、作者が贈る、このミステリーは、どこへ行くのか?
ネコは、何処へ行って来たのか?
何処で、誰が?
あなたの推理は?
ナゾな問題は、まだこのレビューを書いている時点では何もわかりません。
しかし、主人公たちは、何気にやる気で、このミステリーに挑むのだった!
奇才和響さんが、厳島神社で天啓を得て書く事となった、このミステリー!
愚かな一介の人間である私には、想像もつかないミステリーです!
果たしていかなることになるのか!
ぜひ、この猫の話、いや、このミステリーをお読みいただき、一緒に楽しんでいただければと思います!