猫が運んできた手紙。それが全ての始まりだった。

普通の主婦・幸子の飼い猫が、首輪に手紙を挟んで帰ってきました。
その中には、『たすけて』の文字が。

手紙もきちんとしたものではなく、汚れが目立つもの。
しかもなぜ、猫の首輪に挟んだのか?
誰かのいたずらか、本当に助けを求めるものなのか。

猫が外で動く範囲は、半径数百メートル。
その中で、何が起きているのか。
読み始めたら、あなたも知りたくなるはずです。

現代に生きる人の社会問題を交えて綴られる物語に、いつだって私達がそちらの立場になる事を再認識させられます。
危険はいつだって、すぐそこにある。
自分じゃなくても家族、そして知人が巻き込まれている事だってある。
その巻き込まれた事件が、目を覆いたくなるほどの凄惨なものである事もあるのです。
そんな現実的な恐怖を、ひしひしと感じます。

それを中和するように、美味しそうな料理もたくさん登場しますので、ご飯を食べてから読むのがオススメです。
とってもお腹が空きますので(笑)

完結してからレビューを書こうと思ったのですが、我慢できずに書きました。
最終章に入り、面白さが加速しています。
そして、登場する人物達を全力で応援したくなる作品でもあります。
私も最後まで、作者様を含め、みんなを応援し続けます。

どんな結末に辿り着くのか。
あなたもハラハラドキドキしながら、追いかけてみませんか?

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