最終話 報われる天使と無自覚ハイスペック
ー西宮蓮視点ー
僕は公園で柚月と話をしていた。
「ねぇ、好きだよ蓮」
「—っ!」
気づけば柚月の唇が僕の頬にキスをしていた。
柚月の頬を見ると頬を赤らめ恥ずかしそうにしていた。
まるでその様子は天使のようで、
小さなときに遊んでいた幼馴染で、
僕の初恋の相手で、
気づけば僕も柚月の頬にキスをしていた。
柚月の頬から唇を離した僕は柚月に告げる。
「僕も柚月が好きだ!小さな頃から!あのいつも明るくて、優しくて、真っ直ぐな君が、僕は好きだった!」
「…っ!私も蓮の事が好きだった!引っ越す前から!小さな時から!
急に引っ越してしまった、もう会えないと思ってた、…けど!私は蓮に会えた!
ほんとに嬉しかったんだよ?あの時のような蓮で、優しくてかっこいい蓮で。」
そう言いながら涙を流す柚月。
長年の想いを聞いた僕は柚月を抱きしめる。
柚月の手が僕の腰にまわった。
「僕には柚月とは不釣り合いかもしれない。けど僕は柚月のことが好きなんだ。
だから柚月、」
僕は一拍おいて告げる。
「僕と付き合ってほしい」
その言葉を聞いた柚月は涙で顔を歪めながらも答える。
「喜んで!!」
こうして僕たちの初恋はあの映画のように
夜の公園で果たされた。
ー櫻井一馬視点ー
俺は夜の公園で一組の男女の初恋が実るのを眺めていた。
男は無自覚でハイスペックな親友。
女は学園の天使と名高い美少女。
これほどまでにお似合いな二人はいるのかと、俺は思いながら
木陰に隠れて泣いている女に声をかける。
「よ。なにしけた顔してんだよ。」
すると彼女は驚いた顔になり淡々と言う。
「べつにあんたには関係ないでしょ。」
「へいへいそうかよ」
ー萩野颯希視点ー
私はあの光景をみて涙と笑顔でぐちゃぐちゃになった。
親友の長年の想いが報われるのは嬉しい。
けど私の好きな彼への想いが報われることはなくなった。
一人で泣いていると今日仲良くなった彼の親友が話しかけてきた。
どうして彼がいるのか、何を思っているのか、
今の私では分からなかった。
しばらく彼と話した後、私は帰路に就いた。
ー橘柚月視点ー
長年の想いが報われた私たちは次の日一緒に学園に行った。
小さい頃と何も変わらない。
変わったのは初恋の相手で、幼馴染だった関係が、
彼氏彼女になったことだけだ。
この日々が続くように、
幸せな日々でいられるように、
私たちが二度と引き離されないように、
今は願うだけだった。
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仮ですがここで終わっておきたいと思います。
初めての挑戦で荒く、ぎこちなかったと思いますが、
この物語りを執筆できて楽しかったです!
皆さんからのいいねやフォローのおかげで頑張れました!
正直ラブコメとは程遠い今作品でしたが、
次回作と言っては何ですが、シリアス系のファンタジー作品を書きたいと考えていますので、また覗いてみてください<m(__)m>
最後になりますが短い期間、ありがとうございました!
追記
新しい物語を作ってみました!なかなかの自信作なので是非見てみて下さい!
世界最強の騎士は世界を敵に回す~千年後に転生した俺は愛する人との幸せのため、世界をも敵に回す~
【祝!5000PV突破!】引っ越した初恋の相手は学園の天使だった? マッソー! @masso0426
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