裏切り者〜殺人ゲームの世界へ〜

ねこちゃん

プロローグ


僕たちは、ある学校の仲良し7人組である。

水無月みなつき ゆう如月きさらぎ 蒼太そうた、一ノいちのせ れん藤野ふじの 海月みづき蒼乃あおの 小夜さや小野田おのだ 嬉歌うた、そしてこの物語の語り手である僕、小倉おぐら 花音はなねの7人である。


そんな僕たちの何事も無い当たり前の日々は、突然終わりを告げた。




始まりは優の誕生日会だった。

僕たちは優の誕生日をお祝いするため、カラオケへ行った。

そこではいつもと同じ様に楽しく、賑やかに行われる。


はずだった。


周りが盛り上がっている中、主役である優だけは雰囲気が違っていた。

多分、僕以外の5人も気がついてはいたが、声をかけても「大丈夫だよ。」「なんでもない。」と言うだけなので、それ以上詮索することもせず、誕生日会を続けた。


今思えばそれが良くなかったのだ。


誕生日会も終わりに差し掛かった時だった。

優が突然こう言い出した。


「最後くらい俺が歌うよ。」


そして、優は誰も聞き覚えのない奇妙な歌を歌い出した。






その後のことはよく覚えていない。


気がつくと、僕たちは元いたカラオケボックスではなく外にいた。

僕が目を覚ました時、海月は近くにいたものの、小夜、嬉歌、優、蒼太、蓮の5人はどこにいるのだろうか?




あなたは友達を倒すことが出来ますか?

それとも、ゲームだとしても倒すことはできませんか?




これは楽しかった日々を取り戻すため、戦う少年少女の物語である。

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