第8話


静かで重たい空気を壊したのは蓮だった。


「優くんの事だけど……。少し話しないかな?」


少し複雑そうな顔をした人もいたがみんな頷いていた。

僕もそれを見てゆっくりではあったが頷いた。


「私はクローンでも優くんを倒すなんて出来ないよ!」


嬉歌はそうやって言った。

小夜もそれを聞いて下を見てしまった。


「それでもやるしかないんじゃないか?」


蒼太はそう2人の方を見てそうしっかりと言った。

僕も蒼太と同じ意見だ……。

だが、できるかと聞かれたらすぐには答えられない。


「僕もそうだと同じ意見かな。やらないと僕たちがどうなるか分からない。」


そうやって蓮は言った。

そして嬉歌と蒼太の視線がこちらに向いた。

僕は思わず目を伏せてしまった。

みんなの視線が僕と海月に集まるのを感じだ。


「僕は……。」


この後は何も言えなかった。

どうしていいのか分からなかった。

その時だった。


「部屋に行って考えてもいいかな?今は混乱してるし。ダメかな?」


海月が助け舟を出してくれた。

みんなも渋々だったが頷いた。


「ごめんね。明日の朝には答え出すから……。今は少しだけ考えさせて欲しい。」


そう言って僕は部屋へ行ってしまった。


明日、みんなになんと言おう。


そればかり考えていた。

海月は一体どうするのだろう。


その夜はゆっくり眠れなかった。






┈┈┈✄┈┈┈キリトリ線┈┈┈✄┈┈┈


みんなの自己紹介


☆小倉花音

一人称は僕、性別は女性

正義感が強く、仲間思い

役職は暗殺者


☆藤野海月

一人称は俺、性別は男性

普段はおっとりしてるけど、やらなきゃいけない時は頼りになる

役職は戦士


☆蒼乃小夜

一人称はうち、性別は女性

しっかり者で、自分の意思をしっかり持ち、それを伝えることが出来る

役職は魔法使い


☆小野田嬉歌

一人称は私、性別は女性

傷つきやすいがとても友達思いで、自分より周りを優先しがち

役職は回復者


☆如月蒼太

一人称は俺、性別は男性

少しガサツだがで勘違いされがちだが根は仲間思いで優しい

役職は騎士


☆一ノ瀬蓮

一人称は僕、性別は男性

しっかり者で知識豊富、みんなのサポートに回ることが多い

役職はバッファー

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