第15話


僕が休むことになったのでペアであった海月も一緒に休むことになった。


僕が休んでいる間もみんなは戦っている。


そうやって考えたらじっとしていることなんて出来なかった。

とにかく自分にできることをさがし、部屋やこのログハウスの中をウロウロとしていた。

それを見て海月も一緒にログハウスの周りを探してくれることになった。

そんな中、僕はリビングの隅の方に小さな紙切れを見つけた。


(一体誰が?)


そう思い小さく折りたたまれた紙切れを開いてみると、そこには『いす』と書かれていた。

どこか見覚えのあるじだった。


(いす?なんの意味があるんだ...?それとこの字どこかで...。)


そんなことを考えながらじっとみんなの帰りを待っていると、海月が何かを抱えて帰ってきた。

そして、こちらに来るなりとても大きな声でこう言った。


「花音!!!これみて!」


そして小学生が使っているかのようなノートを押し付けるようにわたした。

僕はノートを眺めながらこう言った。


「読んでみる?」


それに対し海月は頷いた。

それを確認し、僕はノートを開く。

そのノートにはこう書いてあった。


『地獄がはじまった。』

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