劉華雨リュウ・ホァユウの験屍録

　古代中華風の別世界。雨上がりのとある街にて、夜が明けきらぬ時分から、茶屋の女主人の自宅より出火。鎮火はなったものの、焼け跡を調べると男女二人の遺体が見付かった。女は首を吊り、男は喉に短刀が突き立っているという有様に、犯罪の可能性が高いとみて出動を要請されたのが、験屍使のリュウ・ホァユウ（劉華雨）。補助役として弟子のマー・ズールイを連れて臨場したホァユウは、遺体に残る様々な痕跡から、この一件が一筋縄ではいかないことを感じ取った。さらに後の捜査で、犯人は足跡を残さずに現場から消えたと思しき状況が浮かび上がる。
　検屍と推理の末に辿り着いた事件の真相とは。