マルキス

嫡男 マルキス・ジョンソン子爵

オバルト歴1490年生まれ


宮内省侍従次長


妻 サンドラ・レーダース・ジョンソン

レーダース侯爵家 宰相の孫娘


先天性造精機能障害

本来であれば子を授かる事は

不可能な状態。

フリーデルの誕生は例外中の例外。


元々は素直な性格であったが、

ビクトルの教育により策謀的な人格が

形成される。


当初は利用するだけの駒であった

アナマリアとフリーデルだが、

本人も気付かぬ内に情が移る。


正妻との仲は良くも悪くも無い。

互いに政略結婚であると割り切っている。

失脚後に陰謀が暴露される事を見越して、

類が及ばぬ様にと離婚した。


地位を追われ離宮に退避した際の、

親子で過ごしたひと夏に癒される。


カイビンド一派の襲撃の後に自身の末路を悟り、

フリーデルを守る為に死を決意する。


**************


「私には解りませんわねぇ。」

「何がですか?」

「死ななくても良かったですのに。」


「王家と取引ですか?」

「えぇ、どうせ公表など出来ないのですもの。」


「ダモンの庇護下に在りますしね。」

「口封じが出来ないのですから、取引は可能ですわ。」


「マルキスも命だけは助かったかも知れませんね。」

「でしょう?なのに死を選びましたのよ?」

「死にたかったのでしょうか?」


「そうとしか思えませんわね。」


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