デカシーランド

レジスタンス 白い恋人たち

かつてジンムーラ大陸の最南端に在った七つの王国は、

ガンビ王朝となったバルドー帝国の拡大政策によって

侵略され属国と成った。


地域一帯をデカシーランド自治区として一括され、

王制は廃止されて州として総督府が置かれた。


再び独立国としての主権を取り戻す事を夢見て、

若者を中心にレジスタンスが結成された。


幸運が重なり独立は実現し、

デカシーランド民主労働者共和国が成立したが、

国名が長いと不評が大きく、

デカシーランド共和国に改名された。


*******

ミリピッピ代表

委員長トム・ヒーヤー


州単位で個別に存在していた反抗分子をまとめ、

一つの組織に作り上げたリーダー。


情熱家である反面、メンバーを見捨てて逃げる

薄情な性格をしている。


独立が実現し、いよいよこれからと言う時に、

同士のネイサンによって殺される。

*********

タランタ代表

書記長スカーレット・コバラ

後のシモーヌ


トムの独立構想にいち早く賛同し協力した。

ハイラムへ支援の要請をする為に訪れた事で、

エルサーシアと出会い、付き人として引き抜かれ、

レジスタンスを脱退する。

後任は同郷のレッド・バントーラ

********

シネテー代表

諜報部長ネイサン・パレット


許婚いいなずけをトムに見殺しにされた事に、

恨みをいだき続けていた。


トムの夢が手に届いた瞬間を狙って殺害する。


その後、トムに汚名を着せて後任者となり、

初代大統領と成る。

*********

バズロニア代表 書記長ロバート・ロー

ケトラッキング代表 書記カーネル・ヨンダス

ジョージャー代表 宣伝部長カーン・コッフィー

チクサス代表 工作部長スタン・フーセン

*************


「シモーヌ以外はどうでも良いですわ。」

「まぁそうですねぇ」

「あら!いつもみたいにお説教しませんのね。」


「彼らには興味がありませんから。」

「あの方達なりに頑張っていらっしゃるのよ?」

「うわぁ~気持ち悪い~」


「何がですの?」

「サーシアが他人を気遣うなんてぇ~」

「そういう訳でもないわよ。」

「どういう訳ですか?」


「ルルナが突き放すから

私がフォローしただけですわ。」

「バランス的に?」


「えぇ、そうよ。緊張きんちょう緩和かんわですわ。」

「枝雀師匠の理論ですね!」


「その通りよ!人は緊張状態に置かれると

それを緩和したい欲求に駆られるの。

それを後押しすると笑いが起こるのよ!」


「えっと・・・

なんで”お笑い論”になっているのですか?」


「さぁ?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る