概要
※5/29締め切りの第一回厨二病小説大賞に間に合わなかった遅刻作品です。
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https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219814560873
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!AIに萌える日が来るなんて…ってなる激アツなSFです
チリトリちゃんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
教授とチリトリちゃんの関係性とてもエモい…!
なんですかね…人間であるわたくしたちはAIという存在に対してどこかしらで「ゆうてデレるんやないの…というかデレてるんやないの!?」(感情を持ち得るんじゃないの!?)みたいな淡い期待と「いや…そんなまさかな…」みたいな複雑な感情がないまぜになるものだと思うんですが(注意:主義がデカイ)その時点でなんというか非常に罪つくりな存在ですよね…。世界最強のクーデレみたいなものですよ。
そんな高難易度の攻略キャラを目前にしてヤキモキする中学生男子のようにとても無防備で夢見がちな気持ちにさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!自らの判断で人を殺せるAIを人類はどう見るのか?
かつて人を殺したAIと彼女を尋ねた壮年の教授の対話をメインに構成される本作品。対話を通して浮かび上がるのはこのAIの奇妙な生涯なのだが、これが大変面白いのである。
最初の彼女はただの自動掃除ロボット。しかも仕事の内容は主人が目の前で千切ったティッシュを朝晩の2回拾うだけという、まるでペットのような存在だった。ペット扱いされていた掃除AIがどうやって人を殺したのか、そしてその後処分もされずどうして今日まで存在し続けてきたのか?
一つの事件をきっかけにめまぐるしく移り変わる彼女の運命だが、どのような立場になれど彼女の行動原理はただの掃除ロボットだった当初から何一つ変わらないのである。変わって…続きを読む - ★★★ Excellent!!!徐々に詳らかになっていく展開の妙
人工知能である『彼女(私)』と、そのインタビュアーである『教授』との、密室での静かな対話劇。
SFです。人工知能をモチーフにした、思考実験的な(というのもニュアンスが違うかもしれませんけど、少なくともアクションSFとかではない)お話。
AIである彼女の犯した殺人に関して、尋問のように事実を掘り下げてゆく、という、一見ミステリのような(というか、事件の真相を餌にするという意味では実際にミステリしている)読み口が面白く、先を気にさせる話運びの巧みさが印象的です。
とにかく丁寧というか、綺麗に組み立てられた展開がすごい。自然でありながら読ませる力があり、気づいたら最後まで読み終えていました…続きを読む