概要
空位となった王立騎士団のトップの座。その座に選ばれしは、騎士とも戦いとも縁のない、人々に『天使』と慕われる18歳の修道女だった――――
騎士たちが騒然とする中、のほほんとやってきた修道女。彼らの反感をよそに彼女は我が道を突き進む。生まれてこのかた神への愛と信仰一筋な娘に、剣の道一本の男集団をまとめ上げることができるのか。
決して出会うはずのなかった彼らと交わり、時に苦悩し、忠誠心に恋心が入り混じる。何の因果か騎士たちの頂点に立つはめになった修道女の、紅一点ファンタジー。
※ 暴力表現、残酷描写のあるものにはタイトルの頭に「☆」をつけるようにしています。
※ 『こんなデレラに誰がした』と同じ世界観ですが、ストーリー上
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!たとえ、それが剣でなくとも――
たとえば、それが剣でなく祈りだったとしても――
この物語には、静かにして圧倒的な“力”が宿っています。
白き修道服を纏う少女が、武を知らぬまま騎士団の頂へと歩み出す姿は、あまりに場違いで、けれど、だからこそ心を打つのだと思います。
王政と教会が複雑に絡む世界で、孤児だった少女が突然“組織の長”に選ばれる。その重責に戸惑いながらも、柔らかな微笑みと揺るがぬ信念で、彼女は騎士たちの心を静かに揺り動かしていく。その一途な強さは、まるで夜明け前の祈りのように、周囲に小さな変革の火種を灯し始めます。
それはまるで、静けさのなかで始まる夜想曲(ノクターン)のよう――そんな余韻が、今も心に響いていま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!登場人物たちが推せる
主人公セラフィナのキャラがとにかく魅力的です。
最初は世間知らずな“聖女”として、騎士団のトップに据えられても頼りなく、ハラハラさせられる場面が多いのですが、なんだか庇護欲みたいな気持ちが湧きました。笑
ですが物語が進むにつれ、彼女の印象がどんどん変わっていって、そのギャップも魅力的です。
また、彼女を取り巻く三人の騎士たちのキャラ造形が秀逸で、セラフィナとのやり取りや会話のテンポが非常に良く、感情の機微も繊細に描かれています。
情景描写も美しく、まるで中世の石畳の街に入り込んだかのような没入感を味わえます。
聖女と騎士たちが少しずつ心を通わせていく過程に、自然と惹き込まれて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!"大聖堂の天使"は、騎士たちの長たり得るのか
ある冬の寒い夜──まるで、神からの贈り物と言わんばかりに、枢機卿の前に現れた小さな赤ん坊。
セラフィナと名付けられたその赤ん坊は、無償の愛を教会関係者たちから注がれ、やがて見目麗しい神秘的な少女へと成長した。
──"大聖堂の天使"。人々は彼女をそう呼んで可愛がり、或いは信奉した。けれども、そんな日常は大きく変化することとなる。
それは運命か、将又神から与えられし大いなる試練か──
美しく成長したセラフィナは、王立騎士団を率いる"統轄長"に任ぜられる。世間知らずの箱入り娘。籠の中の鳥だった彼女に、鎖に繋がれた狂犬と言っても過言ではない、屈強なる荒くれ者たちを御することは出来るのか。
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