概要
裏切りの魔法師の死から十二年。禁止魔法と約束を巡り、二人は出会う。
偉大な魔法師と呼ばれた〈白銀〉。その魔法師が掟破りとして粛正された、その事件から十二年。
山奥の「書庫」で暮らす少年・アズサは、謎の獣に導かれ、魔法の氷の中から一人の少女を助ける。
目覚めた少女・ユキは、その身体を蝕む呪いによって精神を病んでしまっていた。アズサの懸命な看病もあり、ユキは次第に心を開いていくが、呪いを抑える魔法を使ったことで、彼女は全くの別人となり果ててしまう。
それから数ヶ月後、穏やかな暮らしは一変。〈虚の狐〉と呼ばれる存在の襲撃を受け、アズサは自身の大きな秘密を知ることに。
そして、禁止魔法を扱う非道な〈狐〉の手と様々な思惑により、アズサとユキの二人は陰謀の渦巻く魔法の世界へと飛び込んでゆく――。
「僕は君と約束したんだ。君の『しあわせ』を探す約束を」
「
山奥の「書庫」で暮らす少年・アズサは、謎の獣に導かれ、魔法の氷の中から一人の少女を助ける。
目覚めた少女・ユキは、その身体を蝕む呪いによって精神を病んでしまっていた。アズサの懸命な看病もあり、ユキは次第に心を開いていくが、呪いを抑える魔法を使ったことで、彼女は全くの別人となり果ててしまう。
それから数ヶ月後、穏やかな暮らしは一変。〈虚の狐〉と呼ばれる存在の襲撃を受け、アズサは自身の大きな秘密を知ることに。
そして、禁止魔法を扱う非道な〈狐〉の手と様々な思惑により、アズサとユキの二人は陰謀の渦巻く魔法の世界へと飛び込んでゆく――。
「僕は君と約束したんだ。君の『しあわせ』を探す約束を」
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!積み重なり、広がる世界
私の心が高揚するのはいつも、言葉が生身のフィルターを通して提供された時なのです。
『碧落に君は消えゆく』という物語との出会い。
最初に手に取ったのは、そのタイトルに心が動いたから。これはいつもの事なのだけれど、期待に胸を膨らませ、一体どんな物語なのだろうと頁を捲る。
するとどうだろう。
言葉が重なり合い、生まれ、見えてきた景色が、胸を高鳴らせ、心を揺らす。
ああ、なんと心地よいのだろう。
もふもふと、少年と少女。
ボーイミーツガールを匂わせるこの期待感は、一体これからどのような物語を紡いでいくのだろう。
一つ一つの描写が緻密でいて秀逸な言い回し。時として重くなりがちなところも…続きを読む