第5話 ギルド
「私!ギルド入ります!」
すぐに収入を得られる仕事と言ったら魔物の討伐しかないでしょうし、たとえ収入が不安定だとしてもきっと大丈夫ですよね。
「そうかい、それじゃあ友人には私から連絡させてもらうよ。ギルドの場所はこの紙に書いてあるから行ってみな。」
「分かりました!」
そう言って紙を渡して下さいました。
ギルド名は…
「#平民集い__へいみんつどい__#」
え?ギルド名ですよね。
え…?世界って広いですね。
ですが、入ると決めた以上はしっかりとしないとです!
でも、その前にこのドレスから着替えなければいけませんね。
「ありがとうございました!」
「あんたも頑張りな!」
「はい!」
換金屋さんを出て、今度は服屋さんに行かないとです!
「スキル発動、マップ展開」
今日だけでもう3回もスキルを使ってしまいました。
いずれはスキルを使わずともお買い物できるようになりたいですね。
そんな事を思っている間に気づけばもう服屋さんの目の前にいました。
今度はどんな方がいらっしゃるのでしょうか。とっても楽しみです♪
「いらっしゃっせ~」
あっ。
接客に慣れてくるとこうなるのですか。
なかなかおもしろいですね!
店内には沢山ご洋服がありました。
私は基本的に動きやすいご洋服の方が好きですので、これとこれとこれにしましょうか。
選んだ服は、上が灰色で無地のTシャツ。
下が伸縮性のある茶色の長ズボン。
上着が紺色のジャケット。
自分で選んだ事がありませんのでどれが良いのか分かりませんが、ギルドで働くので有れば問題ないでしょう。
そのあと私は無事お支払いも済ませて試着室で服を着替え、ギルドに向かう事にしました。
「またまた、登場!スキル発動、マップ展開」
このスキルさえあれば迷子になる事はないかも知れません。
ギルドについたら他のスキルも試してみたりしたいですね。
しばらく歩いた後、無事ギルドに到着しました。
恐る恐る、ギルドの扉を開けてみると…
「こっんにっちは~!あなたが換金ばあの言ってた女の子?」
笑顔がとっても素敵な女性が出迎えてくださいました!
「恐らく、そうだと思います」
きっと換金ばあとは換金屋さんの店主の事でしょう。
「そっか~あたしはギルドメンバーのマリー!よろしく!あなたのお名前は?」
さすがに本名全部言うのはやめた方がいいでしょうし、苗字は言わなくても良いですかね。
「マルリです。ギルドに入らせていただきたくこちらへ来させていただきました」
「おぉ~!ギルド入りたいの!良いね!良いね!うん、優しそうだし換金ばあのお勧め出し採用!」
さいよう?
採用?
え?
え⁈
「あっありがとうございます!」
「良いね~こう言う子あたしは好きよ!」
「ど、どうも…」
どうやら、ギルドに入らせていただけたみたいです!
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