第6話 加護


~前回のあらすじ~ 


換金屋のおばさんの勧めでギルドに入る事にした主人公マルリ。

マルリ、スキルの便利さに感激!

勧められたギルドの名前は「平民集い」!

ギルドに行ったらギルドメンバー、マリーと出会い即採用!

こんな感じの前回です。



~本編~


ギルドに入るのってこんなに簡単なのですね。いや、換金屋さんのおかげでしょうか?


「ところで早速なんだけどマルリちゃん、スキル鑑定やってみようか」


「スキル鑑定ですか?」


「これに手をあててくれるだけで良いから」


「分かりました」


言われた通り手をかざすと、


「うわ、まぶし!マルリちゃん手を離して良いよ!」


とてつもない光が出てきました。

かなり眩しいです。


「わ~この水晶ってこんな光るんだ、まぁこれでスキルがわかるって訳さ!ちょっとまっててね、スキルカードに情報移しとくから」


「分かりました」


しばらくして、マリーさんがカードを持って来てくださいました。

カードは結構ちっちゃくて胸ポケットにすっぽりと入るぐらいです。


「それじゃあマルリちゃ~ん、早速カード確認してみよっか!」


「はっはい!」


私のスキルはどうなっているのでしょうか?

少しワクワクしてきました!


【マルリ】   Lv25


ジョブ:未登録


スキル:マップ展開 自動案内 脳内辞書

              etc...


加護:聖女の加護 勇者の加護


称号:英雄たちの娘




「どう?マルリちゃん!自分のスキルの感想は?」


「すっ凄いです…!」


凄い…。義務教育と王女教育の中でレベルが25も上がるなんて。

真面目に頑張ってて良かったです。

そして、スキル!沢山ありますね!どのようなものなのかは使ってからのお楽しみですかね♪

それから…加護!

えっと、聖女の加護。

お母様がずっと見守ってくださってるのですか。

お母様、ありがとうございます。

それから、勇者の加護…


「ゆっ勇者の加護⁈え、何でですか!」


「お~ん、どうしたのマルリちゃん?って加護二つ持ち⁈しかも聖女様と勇者様の加護⁈」


「まっママママ、マリーさん。どうして私に勇者様の加護がついてるのでしょうか⁈」


「わっ分からないよ~。マルリちゃんあなた一体何者なのよ⁇」


「平民です!」


「絶対違うでしょ!あわわ、あわわわ」


あっもしかして私のお父様って勇者様なのでしょうか?

聖女様と勇者様の結婚…ありえる…。


「あのマリーさん。全く関係ない話なのですが、聖女様の子どもって勇者様の子どもでもあったりしますか?」


「あったりまえじゃない!」


あ、やっぱり。

私の両親は、聖女様と勇者様でしたのですね。

ハッ!だから私の称号は【英雄の娘】なのですか!

こんな事がバレたらどうしましょう。

私の平民ライフが…

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