第7話 バレました?

私は平民ライフを楽しむ為にも英雄の娘だと言うことを隠さなければいけません。

どう言い訳したら良いでしょうか?


「ねぇ、マルリちゃん。どうして聖女様の加護と勇者様の加護を持っているの?もしかして聖女様たちのk」


「あぁ~ああああああ!ナニイッテルンデスカ!マリーさん!あっそれよりもここのギルドについてもっと知りたいので教えて下さいますか?」


「え…?あっそっそうだね。なんか話を無理やり変えられたような気がしたけど…」


「きっ気のせいですよ!ヤダな~マリーさん!」


「う~ん、まぁいっか。じゃあこのギルドについて説明するね!このギルドは4人しかいないんだ!で、そのうちの2人は、私とマルリちゃん!他の2人は、ギルド長のギガルディさんとギルドメンバーのガイラ。ギガルディさんはとにかく優しくて、うん優しい!そしてガイラは元気だね。うるさいぐらいに元気なんだ!まぁみんないい人だよ!」


「ギガルディさんとガルリさんですね。わかりました!」


「じゃあここで問題!ここ、平民集いにいるギルドメンバーは元々なにをやっていた人でしょうか!」


「え?」


元々何をやっていたか…ですか。

農民さんですかね、それとも商人さんでしょうか?


「どう?分かった?マルリちゃん!」


「えっと、農民さん又は商人さんでしょうか?」


「違うんだなぁ、それが!」


「え?」


農民さんでも商人さんでもない、いやそっか。

元々平民をやっていた人がわざわざギルド名を平民集いにするとは考えにくい…事もないですが農民さんでも商人さんでもないということは、もしや?


「貴族…ですか?」


「せいかーい!そうです!元々貴族なんです!どう?驚いた?」


「まぁ…」


「そこで単刀直入に言うと!マルリちゃん、あなたも元貴族でしょ!」


あっれ?バレてます。バレちゃってますよ?

どうしてでしょうか?あっもしやマリーさんはとても勘が良いのでしょうか?

でも、やっぱり聞いて見ないと分からないですよね。


「あの、どうしてそう思ったのですか?」


「その話し方よ、話し方!それと、その白くて細い手!平民であればそんな綺麗な手な子はあんまりいないのよ!」


ギクっ


どうしましょう。正直に言った方が良いのでしょうか?でも、あんまり言わない方が良いと思いますし…

元貴族ってことだけなら…


悩んでいると、ギルドのドアが激しく開けられました。

そして、


「おいマリー!そこにいるのは新入りか?困ってるようだがまた質問攻めにしたのか~?」

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