第15話 マリーの工作
ここ最近、とても変な事が起こるようになりました。
その変な事と言うのは…
以前、私が初めて魔物を討伐したダンジョンに行くと脳内に直接声が聞こえるのです。
その内容というのは(このダンジョンに、きっとヤツらは来るわ。だから違うダンジョンに行きなさい)
との事でして…この声を無視するのもなぁと思い、ダンジョンに行きてないのですよね。
違うダンジョンに行くとしてもどこにダンジョンがあるのか分からないですし近場のマップにも映っていないのでここいらにはないと思われますし…。
そんなこんなで宿屋に引きこもって今日この頃なのですが…。
どうしましょう…。1人で何もせずにいるという事がこんなにも退屈だなんて。
平民生活?を始めてからというもの魔物討伐に行ったりお墓参りに行ったりとなかなか忙しかったので1人で何もしない事はなかったのですが…
何か娯楽が欲しい…
ここには娯楽がなさ過ぎます。
特にひとりぼっち人向けの娯楽が!
という事で、何か作ってみることにします!
どうしてこんな事をしようと思ったのかというと実は、良い感じのスキルを見つけたのです!
その名も、「自動案内」!
一見、娯楽作成には向いてなさそうな名前ですがこのスキル。
目的や完成イメージが自分の中でしっかり有ればそれにあった所に行く方法を教えてくれたり作り方を教えてくれるスキルなのです!
それじゃあ、目的と完成イメージを的確にしていきましょうか!
目的は…誰でも簡単のできる娯楽になる事
完成イメージは…ちっちゃいボールをちっちゃい箱の中でバネを使って飛ばして、スコアが書かれている所に入れて1分間の合計スコアで争うっていう感じですかね。合計スコアは自動的に集計されて同じ物を持っている人同士で離れていても勝負ができるという1人に優しい娯楽になる事。
こんな感じですかね。
「おぉぉ!脳内に設計図が浮かんできます!すごいです!」
ですが、このままではすぐに忘れてしまうかもしれません。
ですので、このスキルを具現化してしまいましょう。
「スキル発動!具現化」
おぉぉ出来ました!やはりスキル素晴らしいです!
それではこれを一つ作ってみましょう!
私、昔から器用ではあるのできっとうまく行くでしょう!
~45分後~
「できました!一つ作るのにも一苦労ですね」
ですが、一度自分で作ってしまえば何度でも複製できるスキルがあるんですよね。
きっと1人遊びがなくて暇を持て余している方は沢山いる事でしょう。
私は元貴族としての経験とスキルを使って平民生活を満喫しますよ!
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