第17話 人気のおもちゃ
外を歩く人々を見れば皆同じ物を持っています。
それは何か?と聞かれたら答えは簡単!
私が作った玩具です!
まさかこんなに人気が出るとは思っていませんでした。
この国は今、玩具ブームに突入しています。
この国の人はほとんど私が作った玩具を持っていると言っても過言ではありません。
もちろんギルドメンバーの皆様も例外ではなく…
平民集いの皆様は隙間時間にはとにかく遊んでいます。
私は1人でいる時以外あまり遊びませんが。
本日は、マリーさんに呼ばれ2人で遊んでいます。
そして今私は、マリーさんに私の作った玩具について熱弁されています。
「マルリちゃん。最近出始めた玩具シリーズ。どうして人気になったかわかる?」
「…値段でしょうか?」
「おー!マルリちゃん良いとこついてくるね!他にもレパートリーが多くてさまざまな遊び方があるのも良いところだよね。そして、何より同じ玩具を持っている人同士でスコアを競えるってのが1番すごいところよね!」
「そうですね」
そんなにべた褒めされると照れてしまいます//
でも、こういう事を言ってもらえるとモチベーションが上がりますね!
まぁ、マリーさんは私が作っていることは知らないのですが…
「あぁぁ!マルリちゃん!この玩具を作っている人って誰なんだろう!会いたい会ってみたいよ~!」
「たしかに気になりますよね」
気になりますよね、教えたらどんな反応をするのか。
「ブレディア商会によると作っている人はMARUさんって言われてるけど多分これって芸名ってやつでしょう…」
「そうなんですかね…」
はいそうです。芸名です。マルさんっていそうだなって感じだったのでバレないって思ったのですが…
マリーさんには注意しないといけませんね。
私が作ってるだなんてバレたくないですし…
「うぅうわぁぁぁぁ!気になる気になる気になるよぉぉお!」
「まぁまぁマリーさん。遊びましょうよ」
「そうだね、今日は夜まで遊ばナイト!」
「…」
「…」
「タッ楽しみましょう!」
こういう時ってどうすれば良いんだろう?
————————————————————
シュールト公爵side
「いない…いないぞ…?」
探し回っているのにも関わらず全く見つからない…。
そういえば最近話題の玩具があるらしい…。
もしかしたら製作者がマルリかもしれん…。
あいつは手先は器用だったからな。
まぁ違うだろうが、一度ブレディア商会に顔を出してみるか…。
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