帰ってこい？私が聖女の娘だからですか？残念ですが、私はもう平民ですので

第18話 再会

今日も私は新作をブレディア商会に持って行くことにしました。

もう私、ブレディア商会に入ろうかなと思えるほどに通ってます。

いや、別に平民集いとしての仕事もちゃんとやってますよ！

仕事といえどたまに皆さんと一緒に魔物狩りに出ているだけなのですが…。

そういえば、平民集いの皆さんはどこで稼いでいるのでしょうか？

私は製品作成をして売ってもらって稼いでいますが…。

マリーさんに至っては最近、引きこもって遊び続けていますし。

とても謎です…。まぁ今までの蓄えみたいな物ですかね？

でも本当に、私平民になれてよかったです！

てなことでブレディア商会に出発～！

私は今、ブレディア商会にいます。

ですがお店の中には入っていません…。

なぜならどこかでみた人がお店の中にいるからです…。

なんでいるのですかね？本当に勘弁して下さいよ…。

追い出したのはあなたじゃありませんか…シュールト公爵…。

まぁバレないように逃げさせていただきましょうかね～。

「そこのお嬢さん。少しお話よろしいでしょうか」

ビクッ

「申し訳ありません。すぐに向かわなければならない用事がありまして…」

え？この人って屋敷にいた方ですよね…。

なんで話しかけてくるのですか？もしかしてバレてます？

いやいやいやいや、んな訳ないでしょう…。

「それでは少しお顔を見せていただいても？」

「私、お顔に自信がないので！それでは！」

逃げましょう！逃げてしましましょう！

そうです！私は平民なのです！貴族の方と話すなんて恐れ多いですよね！

ガシッ

「ふぇ？」

「いいじゃないですか」

「あっちょっまっ」

は？相手の合否なしに無理やり人を捕まえるのって駄目じゃないですか？

私なんも犯罪なんて働いてないのですけど…。

「やっぱりマルリ嬢でしたか。シュールト様！マルリ嬢がおらっしゃいましたよ！来てください！」

は？なんなん？え？何が来てくださいですか？

私なんも言って無いのですが？

ていうかこの人力強いて、なんなんですか？

イライラしてきました。

あ…でもあえてお父様に会ってみるのも良いかもしれません。

何気にもしお父様にあった時の作戦は作っていましたしそれが早くなるだけ…。

「おっお前はマルリなのか…？生きて…生きていたのか！マルリ！今までは本当にすまなかった…。本当に悪いと思っている…。それで、突然ですまないが今から国王の元へ一緒に来てくれないか？」

ﾌﾞｯﾎｫｵ…久しぶりの再会で詫びたかと思えば国王の元へ行こうですか…

いいでしょう、しばらくあなたのいう事を聞いてあげましょう。

そしてあなたは私の手の上で踊ってるといいですわ。

(いいわよ、我が娘。いっちゃえ！マッサン！)