概要
血で、血を贖え。
落日の日、巫女として生まれた少女は復讐に取り憑かれた夜叉へと堕ちた——
里に代々伝わる予言のせいで“忌み子”として恐れられてきた神々廻千鶴は(ししばちづる)は、ある日を境に時期巫女姫という立場から一転、妖魔討滅を生業とする巫女夜叉として生きる道を強いられる。
それから数年後、成長した千鶴はある任務中に只人では持ち得ないはずの異能を宿した少女と出会う。
対極の異能を持って生まれた二人の少女が邂逅する時、止まっていた時間が再び動き出す。
繰り返される永劫輪廻の果てに、少女は何を成すのか。
大罪人の子孫という一族に着せられた汚名の返上か、贖罪という呪縛からの解放か。
はたまた、愛する者を奪った者への復讐か。
少女は抗う、己が宿命に。少女は迷う、己の在り方に。
龍の命芽吹く幻想郷で
里に代々伝わる予言のせいで“忌み子”として恐れられてきた神々廻千鶴は(ししばちづる)は、ある日を境に時期巫女姫という立場から一転、妖魔討滅を生業とする巫女夜叉として生きる道を強いられる。
それから数年後、成長した千鶴はある任務中に只人では持ち得ないはずの異能を宿した少女と出会う。
対極の異能を持って生まれた二人の少女が邂逅する時、止まっていた時間が再び動き出す。
繰り返される永劫輪廻の果てに、少女は何を成すのか。
大罪人の子孫という一族に着せられた汚名の返上か、贖罪という呪縛からの解放か。
はたまた、愛する者を奪った者への復讐か。
少女は抗う、己が宿命に。少女は迷う、己の在り方に。
龍の命芽吹く幻想郷で
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!血濡れた少女は復讐の道を歩むか?白と黒と赤が織り成すダークファンタジー
俗世と隔絶された霊峰にひっそりと佇む隠れ里。そこには質素な暮らしを続ける一族がおり、贖罪とも言うべき使命を帯びて妖魔と戦う日々を送っていた。
千鶴は齢十四、まだ少女と言える年齢ながら身の丈ほどもある長尺太刀を操り、常人ならざる身体能力と剣技で魔を滅する『夜叉巫女』。これは彼女の復讐と成長の物語である――――
どこか物悲しく静かな雰囲気で進められる物語は和風ダークファンタジーの傑作と呼ぶに相応しいもので、無数の蛍が舞い踊る夜の滝壺、朝靄と障子一枚隔てた自室で巫女たる装いを整える所作、丁寧な描写のおかげで読者が想像するまでもなく映像として浮かんできます。
これに輪をかけて素晴らしいのがキャラ…続きを読む