最初にスゴいと感じた事が「圧倒的な人生経験量による年上感」を上手く描写している事です。
経験を重ねて行くことで自ずと会得する行動に対する無駄の排除、思考を回して視野を広げる事で他者に合わせたり寄り添えたりと本人の内心はともかく「余裕ある格好いい女性」として見えるのは見ていて爽快ですね。
お婆ちゃん格好いいよ!
他キャラクターの個性はまだ掴みきれませんが戦闘時の皆の心理描写の上手いこと上手いこと!
まるで頭の中で情景を想像するのでは無くてアニメの様に叩き込まれてるのかと思う程に会話がスムーズに流れます。
今後の展開が気になって夜しか眠れない
実に瀟洒な作品だと思います。
タイトル見た瞬間に『あ、これ絶対好きなヤツ』ってビビッと来たよね。だって悪役令嬢が宇宙を駆けるんだよ!? タイトルからしてヤバい匂いプンプンしてるよね
実際に読んでみての感想。悪役令嬢モノとスペースオペラが好きなら絶対ぶっ刺さると思うから、同志たちよ安心して読んでくれ。
レビューを書いた当初はまだ物語が序盤も序盤で、それでも作者の文章力の高さと物語の魅せ方の上手さは群を抜いていると分かったから、この作品は続けていけば絶対伸びるし必ず書籍化すると確信していた。
そして、現在この作品は小説家になろうで部門別年間1位を達成している。内容もどんどん面白くなっている。だから読もうかどうしようか悩んでいるなら、間違いないからぜひ読んでほしい。
主人公のリリアンはかつて一個艦隊を率いる提督だったが、敵性宇宙人艦隊との決戦で大ポカをやらかして味方艦隊を壊滅に追いやって自分だけは生き延びた戦犯……ということになっているが、いったいどんな大ポカをやらかしたらそんなことになるのよ? と思いながら読み進めていて、実際にそのやらかしの回想シーンを読んで心底納得してしまった。納得出来る内容だった。……そのへんは是非自分で読んで確かめてほしい。
この物語は悪役令嬢モノの舞台をただスペースオペラにしただけの薄っぺらい物語ではなく、高度な戦略と叙述トリックが巧みに駆使され、目の肥えた読者をさえ唸らせるだけのクオリティの高さを備えた青春群像劇の傑作として銀河の歴史に1ページを刻むものとなるだろう。
……というのはさすがに言い過ぎだが、個人的に更新を特に楽しみにしている作品の一つなので是非多くの人に読んで欲しいと思っている。