妖しくも美しい、究極の和風ファンタジーが此処に在る!!

 この作品を読まずして和風ファンタジーは語れないと言っていいと思います。

 まず洗練された描写が最高です。一つ一つの言葉選びが綺麗で日本語の美しさをこの小説で改めて実感しました。

 龍幻郷という和の趣のある、幻想的で美しくも残酷な世界観にいつまでも浸っていたくなります。

 また千鶴や胡鞠を始めとしたキャラクターそれぞれがとても魅力的で引き込まれました。
 千鶴の紅い瞳が見据える復讐の物語の行く末を、この目で見届けさせて頂きたいと思います。応援しています。

 個人的には柘榴がとても好きです笑。私は圧倒的な猫派だったのですがちょっと犬派に傾きかけるぐらいにいちいち描写が可愛い……。千鶴の足元をちまちま歩いてるシーンにやられました。もふりたい。