概要
「南北朝の動乱はまだ終わってないよ」
友人が当選した旅行に同行すると、不思議な雰囲気の漂う和服を着た少女が、主人公にだけ、これから起こるという災厄を伝える。
『太平記』の後半には、亡くなった者たちが怨霊となって登場する。
『太平記』の後半には、亡くなった者たちが怨霊となって登場する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時代を超える歴史怨霊譚
京都や奈良には昔から怨霊が息づいていますよね。
平安京の怨霊や平城京の飢饉。そしてこのお話のテーマである南北朝。およそ50年間、北側京都の足利氏と南側吉野の後醍醐天皇の両陣営は、互いに争い、権力の在り処を主張し、血を流していました。権力に対する執念や生命そのものに対する無念な感情。行き場を無くしたそれらはやがて怨霊となります。
本作品では主人公が友人とともに吉野にやってきます。そこで見知らぬ和装の少女と出会い、主人公にだけとある忠告をしてくるのですが、とある事件が起こります。
主人公たちが訪れたのは、後醍醐天皇の南側。南北朝時代では敗れた側です。
およそ600年の時を超え、ついに解き放た…続きを読む