概要
しかし不毛な争いを経験し、もがき続ける人を目の当たりにした彼は苦悩する。
彼が放つ弾丸は存在に値する価値があるのか?
この物語はフィクションです。実在する、国、組織、企業、人物とは一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!罪の重さ、命の重さ、その銃弾は人間の闇を撃ち抜く――!
「男の子ってこういうのが好きなんでしょ?」
「はい!!!!!!!!!」
というわけで夢中になってこの一週間ほど一気に読みました(自分の執筆を思いっきりサボってました)。
骨のある文章表現、怒涛の展開ラッシュ、重厚なディティール、危険な魅力溢れる悪役たち、様々なスキルと出自を持つ仲間たち共に立ち向かう信念ある主人公、面白くないわけがない!! たぶん作者さんと映画の趣味が合いそう。
特に銃撃戦や格闘描写のアクションの迫力とスピード感は映画並みです。福井晴敏さんの作品の読後感みたい。自分もどうしたら自作品で勢いを殺さずかつ的確に表現できるかを悩んでいますので、大変刺激になりました。
正直、ウェブ小…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ガンアクション・クライムノベル!!
自衛官の身分を捨て、国際治安維持局(ISS)に身を投じた日本人・赤沼浩史。
レンジャー課程修了者らしい戦闘能力と”異能”と呼ぶべき危機察知能力を武器に、「強襲係」としてアメリカで暮らす日々を描いた快作。
序盤(1~2章)こそ筆が固いものの、作者様の文体が馴染んだ3章以降のノンストップ振りは凄まじく、銃の国”アメリカ”らしい派手なガンアクションが没入感を持って繰り広げられます。
また、しばしば描写される主人公・赤沼の赤裸々な心情――悩み・戸惑い・願い・恐怖・喜び――も本作の魅力。決して彼が、ご都合主義で護られたヒーローでないことを”読み手”に強く印象づけます。
銃器が登場する小説にありがち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!スマートな展開と「覚悟」する主人公が格好いい!
展開に無駄がない。第一話からアクション物として楽しめる。攻殻機動隊とパトレイバーを好きな人はきっとハマるに違いない。やや硬派な文体は作品の雰囲気にもぴったりだ。もちろん、幕間のゆるいエピソードもあり、主人公に新規感を覚えた。
主人公・赤沼は超人的とも言える危機察知能力により爆弾テロを未遂に終わらせるが、一人の女の子を救うことができなかった。その能力を高く評価されたことから、自分がもっと「人を救う」覚悟をしていれば、その女の子を救えたかもしれない、と気付いた時、後悔と決意が現れる。このシーンを読んだ私は、思わず拳を握りしめてしまった。
オススメ! - ★★★ Excellent!!!読みやすい文体、丁寧な描写
ひとまず新天地編まで読ませていただきました
主人公がある日起こった事件をきっかけに、世界の裏側を知る組織、その戦いへと身を投じていく
設定としてはありふれたものですが、キャラクターの個性やアメリカを舞台とした物語の展開にはオリジナリティがあり、作品として程よいテイストとなっています
主人公には真っ直ぐな信念がありながらも、まだ決意には迷いが見られ、答えを探している——そのような描写もわかりやすく、また、物語の展開としても広げやすい良い構造だと思います
武器の描写が非常に丁寧なことも作品としての特徴の一つでしょうか
自分は重火器類には詳しくないので専門用語については流し読み程度になってしまいま…続きを読む