ガンアクション・クライムノベル!!

自衛官の身分を捨て、国際治安維持局(ISS)に身を投じた日本人・赤沼浩史。
レンジャー課程修了者らしい戦闘能力と”異能”と呼ぶべき危機察知能力を武器に、「強襲係」としてアメリカで暮らす日々を描いた快作。

序盤(1~2章)こそ筆が固いものの、作者様の文体が馴染んだ3章以降のノンストップ振りは凄まじく、銃の国”アメリカ”らしい派手なガンアクションが没入感を持って繰り広げられます。
また、しばしば描写される主人公・赤沼の赤裸々な心情――悩み・戸惑い・願い・恐怖・喜び――も本作の魅力。決して彼が、ご都合主義で護られたヒーローでないことを”読み手”に強く印象づけます。

銃器が登場する小説にありがちな、専門用語頻出の”とっつき難さ”はまるでなく、他のレビュアーさんが書かれている通り非常に読みやすい文章です。

ハリウッド映画みたいなアクション小説……陳腐な紹介で本当に恐縮ですが(;^ω^A……是非とも”他の読み手さん達”にも読んでいただきたい…そう思わせる小説でした。

2022年12月、49万字の大作の最終話『重い銃弾を放て』を読了です。

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