33000字のボリュームに反したリアリズム

ロケット輸送が抱える”膨大な打ち上げ費用と貧弱なペイロード”という欠点を解消すべく、宇宙まで届くエレベーターを建設する近未来IF物語。

徐々に完成に近づくエレベーターと宇宙作業員たちの奮闘、天才的頭脳と野心を併せ持つ計画責任者と大国首脳の思惑、そういった要素が映画的にドラマチックに描かれ、予想もしない怒涛のラストへと雪崩込みます。

『PROJECT BABEL』…果たして現代に蘇った「バベルの塔」=宇宙エレベーターは天罰を受けるのか?否か?

33000字という短いボリュームが惜しい!と思わせる程の壮大な秀作。
是非ともお読みいただきたい<(_ _)>

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